アルバイト・パート求人の募集方法9種【料金・特徴・使い方】
アルバイトやパートを募集する際、募集方法によって集まる人材も異なります。効率良く求める人材を集めるためには、目的に合った募集方法を選択するのが大切です。ここでは9種の求人募集方法についてお話ししていきますので、それぞれの料金や特徴、使い方を学んでいきましょう。
【1】ハローワーク
料金 | 無料 |
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メリット | ・無料で利用できるため採用コストが抑えられる ・多くの求職者にリーチできる ・地域の求人に強い |
デメリット | ・地域によっては人が集まりにくい ・求職者が募集を見てくれるかわからない ・新しい求人から掲載されていくので長期化すると不利 |
こんな場合におすすめ | ・採用コストを抑えたい ・求職者の実力や経歴はあまり問わない |
ハローワークを利用して求人を申し込みたい場合、まずは事業所の住所を管轄するハローワークに赴きましょう。そこで事業所登録をし、求人申込書を提出すれば手続きは完了です。後はハローワークから応募に関する連絡を待ってください。求人申込書の記入例は、ハローワークインターネットサービスから確認できるので、スムーズに手続きするために事前に確認しておくことをおすすめします。
ハローワークへの掲載手順や求人票作成のポイントについて知りたい方は→「ハローワークに求人を掲載する方法。ハローワーク以外の無料求人メディアもご紹介。」
【2】Web求人媒体
料金 | 有料 |
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メリット | ・求人ターゲットを絞れる ・多くの人に見てもらえる ・写真や動画などを用いたアプローチができる ・担当者がサポートしてくれる |
デメリット | ・掲載にはお金がかかる ・応募内容を工夫しないと求人を見てもらえない |
こんな場合におすすめ | ・自社の求人にマッチした人材を集めたい ・複数名採用したい ・求人募集にかける時間がない |
Web求人媒体を利用する場合は、まず各媒体の公式サイトに設置されている問い合わせフォーム、または掲載されている電話やメールアドレスから申し込みましょう。担当者から数日中に連絡が来るので、打ち合わせの日を決めてください。打ち合わせでは担当者がヒアリングを行うことで、自社に最適なアルバイト採用の方法を提案してくれます。その後、ヒアリングの内容をもとに作成してもらった原稿をチェックし、問題なければ掲載スタートです。
求人媒体は多数ありますが、それぞれ特徴や得意とする分野が違います。それぞれの違いをよく調べ、自社に合ったところを選んでください。
【3】求人検索エンジン
料金 | 無料枠と有料枠あり |
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メリット | ・ターゲットにピンポイントで訴求できる ・クリック数に応じての課金なので余計なコストが発生しない(有料の場合) ・多くの人に見てもらえる ・広告のクリック回数がわかるので採用方法の改善ができる |
デメリット | ・無料枠だと求人が埋もれてしまう ・掲載するまでの手間がかかる |
こんな場合におすすめ | ・応募者を増やしたい ・余計な費用をかけずに広告を掲載したい |
無料媒体としてはindeedが有名です。Indeedに広告を掲載するには、アカウントを作成し、サイト内で求人情報を作成すればOKです。登録後に確認メールが届くので、「Indeedアカウントを承認」をクリックすれば、アカウントと求人広告の登録が完了します。有料版の場合はさらに予算額を設定する項目が出てくるので、有料枠を利用する場合はこちらも忘れずに設定してください。
Indeedへの掲載方法や効果アップの手法について知りたい方は→「Indeedに求人を無料掲載する方法と、無料・有料の効果差について解説。」
【4】紙求人媒体
料金 | 有料 |
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メリット | ・多くの人の目に留まる ・地元で仕事を探している人へのアピールができる |
デメリット | ・応募者が集まらなくともコストが生じる ・募集期間が限られている ・発行されると内容を修正できない |
こんな場合におすすめ | ・主婦やシニア層を採用したい ・地域密着の採用をしたい |
求人誌に掲載するには、担当者にメールか電話での問い合わせをし、掲載について相談してください。その後担当者からのヒアリング、原稿打ち合わせを行い、確認が完了すると紙上への掲載となります。金曜日までに入稿できれば翌週には掲載されるので、掲載したい時期を考えながらやり取りすることも大切です。
【5】人材派遣
料金 | 有料 |
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メリット | ・マッチング度の高い採用ができる ・採用業務に時間をかけずに済む ・必要なときにだけ雇用できる |
デメリット | ・通常よりも時間単価が高い ・どのような人が派遣されてくるかわからない |
こんな場合におすすめ | ・すぐに人材を確保したい ・即戦力を雇いたい |
派遣会社を使う場合は、電話または公式サイトから連絡を取りましょう。「こういう人材が必要だ」というオーダーを出すことで、人材派遣会社がぴったりな人材を選定してくれます。派遣する人材が決まったら派遣開始です。早いところでは3日程度で派遣されてくるので、急遽人員を補充しなければならないときは、人材派遣会社を利用してみてはいかがでしょうか。
人材派遣会社について詳しく知りたい方は→「派遣社員を活用するための基本と注意点」
【6】リファラル・縁故
料金 | 無料 |
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メリット | ・人柄を把握しやすい ・コストや採用への手間がかからない |
デメリット | ・紹介者に気を使い、仕事がやりづらくなることもある ・不採用の場合断りづらい |
こんな場合におすすめ | ・人柄重視の採用をしたい ・低コストで採用したい |
自社の社員や社外の人間からの紹介で採用するのも一つの手です。紹介者・推薦者の親族など血縁関係を中心とした「縁故採用」だけでなく、最近では社員の人脈を活用して採用選。考を行う「リファラル採用」にも注目が集まっています。実際に働いている社員が「この人ならうちの会社でもやっていける」と判断した上で紹介してくれるため、会社側はコストを抑えつつ良い人材を確保できるのです。
場合によってはインセンティブを設定する必要もありますが、まずは人にすすめたくなるような職場環境づくりを行うなど、紹介を期待できる取り組みを行いましょう。
リファラル採用とは何か、という基礎的な部分から導入に向けたポイントについて知りたい方は→「リファラル採用のメリット・デメリット、報酬目安、成功のコツについて。」
【7】大学・専門学校での募集
料金 | 有料 |
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メリット | ・効率良く特定のターゲットを集めやすい ・直接学生に求人を見てもらえる ・コストがかからない |
デメリット | ・求人を見てもらえているかがわからない ・職種によっては掲示してもらえない ・掲示板がいっぱいだと掲載待ちになる |
こんな場合におすすめ | ・大学生を採用したい ・その大学ならではの特定のスキルを必要としている |
大学や専門学校などの掲示板に求人を掲載したい場合、まずはその学校の事務室に直接電話かメールで連絡を取ってください。募集方法を教えてもらえますので、それに従って手続きを進めていきましょう。学校関係者側に信頼してもらえるように、一度は直接顔を合わせることをおすすめします。
【8】SNS
料金 | 無料 |
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メリット | ・多くの人に興味を持ってもらえる ・採用過程で応募者について詳しく知ることができる ・情報の拡散を狙える |
デメリット | ・常に情報を発信しなければいけないため手間がかかる ・アカウントの開設をしなければいけない |
こんな場合におすすめ | ・今すぐ採用する必要がない ・自社についての理解度が高い人を採用したい |
FacebookやTwitterといったSNSを企業が活用して採用活動を行うケースが増えています。現場を知ってもらうためにも、職場の雰囲気や実際の仕事内容について発信していくと良いでしょう。長く働いてもらうには、自社についてよく知ってもらい、ミスマッチを防ぐことが大切です。
【9】張り紙
料金 | 無料 |
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メリット | ・お客さんや近隣住民にアピールできる ・コストがかからない |
デメリット | ・特定の人にしか見てもらえない ・人材が集まらない可能性がある |
こんな場合におすすめ | ・職場に愛着を感じている人に働いてほしい ・コストをかけたくない |
スーパーやコンビニ、レストランなどで見かける、張り紙で求人募集する方法です。多くの人には見てもらえませんが、地元の人や利用者には効率的にアピールできます。ただし目を引くような張り紙でないと読んでもらえないため、コストをかけないにせよ、色を使ったり絵を描いたりといった工夫をすることが大切です。
アルバイト・パート求人で人を集めるコツ
たくさんの応募者を集めるには、求人広告に掲載する内容やターゲットに合ったアピールポイントを明確にすることが大切です。アルバイトやパートの方の求める働き方や希望を理解し、魅力的な求人広告を作成してください。
時給や仕事内容をわかりやすく明記する
仕事探しの際、多くの人は時給や仕事内容を外せないチェックポイントとしており、それらを分かりやすく明記することは多くの応募者を集めるために重要です。
例えば時給の場合、条件によって金額が異なるのであれば詳細を明記するようにしましょう。時間帯や職種、階級ごとの違いだけでなく、試用期間中の時給についてもわかりやすく記すことで安心して応募でき、採用後に「こんなはずではなかった!」と後悔せず働いてもらえます。
また、仕事内容もできる限り具体的に書くことがポイントです。業務内容を箇条書きにして簡潔にまとめたり、職場の写真を掲載したりすると良いでしょう。職場の人に自社の魅力ややりがいなどを語ってもらうというのも一つの手です。具体的に働く姿をイメージしてもらう工夫をすることで、「一緒に働いてみたい」「これなら私にもできるかも」という思いを引き出しましょう。
条件以外に他社と差別化できるポイントを訴求する
自社の情報をわかりやすく伝えているにもかかわらず応募が集まらないときは、時給や仕事内容、勤務地などの条件以外の他社と差別化できるポイントを訴求しましょう。
条件以外で差別化できるポイントとしては、キャッチコピーやアプローチ方法などが挙げられます。キャッチコピーは短い文章で自社の魅力を伝えるものであり、目を引くような印象的な文言であれば、「どのような企業か知りたい」と多くの人から関心を持ってもらえます。
また、文章だけでなく動画や写真、音声などを用い、よりリアルな現場の状況を発信すると、他社との差別化を図ることができます。応募者はさまざまな求人募集を見ているため、インパクトがなければ募集内容を読んでもらえません。なかなか応募者が集まらずお困りの場合は、求職者へのアプローチ方法を見直すことが大切です。
応募の手続きを簡便にする
応募の手続きを簡素化するのも、応募者を集めるのに効果的です。
近年増えてきているのが履歴書不要という企業。履歴書を書くということは応募者にとって負担であるため、働きたいと思っても応募に至らないケースも珍しくありません。ですが履歴書を不要にすることで、応募の敷居はぐっと下がり多くの応募者を集めることができるのです。履歴書不要だと不安に感じる方もいるかもしれませんが、面接前に書ける応募シートを用意するなどして対策することができます。
またWeb上で応募できる求人の場合、応募フォームに記入する内容をなるべく少なくすると良いでしょう。記入項目が多すぎるとやる気が失せてしまうため、必要最低限に留めるようにしてください。ちょっとした空き時間を使って応募できるように、短い時間で入力が終わるものを用意することが大切です。
アルバイトやパートを確保するには、まず応募してもらわないことには話が進みません。求職者のやる気を低下させないように、応募のハードルを低くする工夫をしてください。
主婦狙いの場合、時間の融通が利くことをアピール
主婦をメインで雇いたい場合、時間の融通が利く点をアピールすると、主婦の応募者数を効率良くアップできます。
パ―トを希望する主婦の場合、家事や育児との両立を考えていることも多いため、短時間勤務や柔軟な勤務が可能な職場を希望する方が多いです。主婦の方でも安心して応募できるように、「1日3時間からでもOK」「週2~3回の出勤」「シフト相談乗ります」など、時間の融通が利く職場だとアピールしましょう。
また、実際に職場で働く主婦の方の声や1日のスケジュールなどを載せるのも効果的です。同じ主婦が働いている様子を知ることで、自分が働く姿をイメージしやすくなり、「この職場なら私でも働けるかも」と感じてもらえます。主婦が不安に感じやすい点をキャッチし、求人募集を通して解消することで、安心して働ける職場だということをアピールしていきましょう。
▼主婦・主夫採用のメリットについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【しゅふJOB活用ノウハウBOOK】【採用担当者必見】主婦・主夫採用のメリットとは?採用成功のコツを徹底解説
まとめ
パートやアルバイトの求人方法はさまざまであり、それぞれメリット・デメリットがあることがわかりました。効率よく人材を確保するには、「どのような目的で」「どのような人材を」「いつまでに集めるか」を明確にすることが大切です。自社の求人募集のコンセプトを明確にし、最適な求人方法を選んでください。
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