インターンシッププログラムを内製するための、簡単な企画方法を解説します。 COLUMN

更新日:2019.12.05

インターンシッププログラムを内製するための、簡単な企画方法を解説します。

就活が年々早期化し、これからはインターンシップ期間にいかに学生と接触するかが重要!
という情報を耳にしたことがある、採用担当の方も多いのではないでしょうか。

でも、そうなると困ってしまうのがインターンシップのプログラム企画です。
どんなインターンシップを開催すれば学生が興味をもってくれるのか、入社につながるのか…。

(考えるのが難しいから来年度からにしよう。今年度の採用も未充足でインターンどころじゃないしなぁ)

と、先送りにしがちなインターンシッププログラム。
本日はその企画方法について解説いたします。
★記事の最後では、インターンシップの実例も紹介しています!

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目次

学生がインターンシップに参加する目的は、仕事理解・業種理解が圧倒的ツートップ

インターンシップの企画を考えるにあたって、
まずは学生がインターンシップに何を求めているのかを知ることが重要です。

リクルートの発表している就職白書2018によると、インターンシップ参加学生が求めているのは、仕事理解と業種理解がダントツで1位・2位です。

3位以下の項目のなかでも「事業内容理解:37.3%」「職場の雰囲気を知る:36.6%」の2つが頭一つ抜けています。

学生が、仕事や企業について、より深い情報を求めてインターンシップに参加していることが伺える結果です。

学生のこの欲求に対して、いかにして答えてあげられるかがインターンシップの集客や満足度に直結します。

この大前提を外してしまうと、どれだけ趣向をこらしたインターンシップ企画を用意しても、思ったような反響を得られにくくなるのでご注意ください。

インターンシッププログラムの作り方

ここからは具体的に、インターンシッププログラムの作成手順について解説していきます。

STEP.1 ターゲットを明確にする

まず最初に、どんな学生を採用したいのかを明確にします。

学生さんに喜ばれるインターン企画を行うためには、求める人物に合わせたインターンシップのプログラムを準備しなければいけないので、このステップは絶対に外せません。

考え方としては図のようになります。

採用ターゲットを考える際は、採用目的(事業の目標に連動すると思います)から考えを出発させると、どんな人を採用すべきかが明確になりやすいです。

たとえば以下のような思考の流れを辿ります。

(採用目的)
〇年後に売上〇億円を実現するために

(採用目標)
営業スタッフを毎年〇名ずつ採用する必要がある。

(求める人物像の明確化)
営業としてパフォーマンスを発揮するタイプは、自社の営業スタッフで言えば〇〇さんのような人物で、彼は入社時に△△という動機で入社をしていた。
仕事に対しては□□な点をやりがいに感じてくれている。
クライアントの要望をくみとった上で、外部環境の状況も踏まえた解決策を提示するのが得意な点が、好業績に結びついているようだ。

 

「体育会系」「上位校出身の学生」のような、ざっくりしたラベルでセグメントするのではなく、どんな人物なら自社で活躍できるかを細かく言語化します。

また「地頭」「コミュニケーション力」といった、解釈に幅のある言葉もできるだけ使わないようにしてください。

上記の例では、「コミュニケーション力→クライアントの要望をくみとる」「地頭→外部環境の状況も踏まえた解決策を提示するのが得意」と具体的な表現に言い変えています。

具体的に言語化することで、インターンの企画を考えやすくなります。

「20代の女性に贈るプレゼントは何が良いですか?」と聞かれても答えにくいですが、知人の〇〇さんに贈ると言われれば、その人の趣味や性格などを考慮できるので、プレゼントを選びやすくなると思いませんか?

学生に喜んでもらうという意味では、インターンの企画もプレゼントと似ています。
相手の人物像が明確であればあるほど、企画は考えやすくなるのです。

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STEP.2 ターゲット×自社の魅力の接点を考える

次は、明確にしたターゲットの学生に対して、自社のどんな点が魅力に感じてもらえるかを考えます。

企業の魅力は大きく8つのカテゴリーに分類できます。

  1. 理念・ビジョンへの共感
  2. 戦略の将来性
  3. 仕事・ミッションの醍醐味
  4. 事業・商品の特徴と競争優位性
  5. 風土の親和性
  6. 人材・人間環境の豊かさ
  7. 職場環境・勤務場所の利便性
  8. 制度・待遇の充実度

 

上記と照らし合わせながら自社の強みを書き出して、その強みがターゲットにとって受け入れられるものかどうか、一つひとつジャッジしてみてください。

一見すると響かないように思えても、伝え方や見せ方を工夫することで、印象が変わるケースもあります。

また、自分にとってはネガティブに感じられる要素でも、ある学生にとってはポジティブに捉えてもらえる要素もあります。

良い企画を思いつくコツは、固定観念を捨ててターゲットの目線に立って考えることです。

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STEP.3 4つの軸を元に、インターンのフレームを考える

インターンシップ企画は、「形式」「プログラム」「期間」「時期」の4つの軸の組み合わせによって、ある程度しぼり込んで考えることが可能です。

ポイントは、「自社で実行可能かどうか?」という視点を踏まえて考えることです。

せっかく開催するなら、どこもやっていないような凄いインターンシッププログラムを…
と考えたくなってしまいますが、実現できなければ元も子もありません。

費用と人手が青天井で使えるのであれば問題ありませんが、多くの企業では、予算を管理する上司や部署から、

「通常の新卒採用の費用に加えて、最近はインターン期の費用もかかるようになった」

という、どちらかと言えばネガティブな捉え方をされているのではないでしょうか。

実績のないインターンシップ開催初年度は特に、現実的にできること・できないことの割り切りは必要です。

インターンシップがさらに活発化する2年先、3年先を見据えて、数名の開催規模からでも良いので、まずはインターンの第1回目を実行することが大切です。

インターンシッププログラムの実例

インターンシップのプログラムを考える際のヒントにしていただけるよう、実際にリクナビに掲載されているプログラムについて、いくつか事例を集めてみました。

記載内容は、個社が特定できないように要約したものになります。

商社
1Day
「社員インタビュー&グループワーク」
●オリエンテーション:会社や仕事についての説明
●課題発表:グループで課題に取り組んでもらいます。学生には社内の社員たちに自由にインタビューできる環境を与えます。
●プレゼン:インタビュー内容をもとに課題解決のプランを発表。社員がフィードバックを行う。
商社
5Day
「営業職の仕事を体験」
●オリエンテーション:業界について自社の概要・事業展開・営業戦略について説明。ビジネスマナーの研修を実施。
●営業に同行:実際の商談に同行させることで、仕事内容や商社が社会のなかで果たしている役割について学んでもらう。
●プレゼン:学んだ成果を発表し、社員からフィードバックを実施する。
メーカー
1Day
「工場見学&研究開発」
●オリエンテーション:会社・業務の説明
●製造現場の見学:工場にて製品がつくられる過程を見学
●製品のパフォーマンステストの現場に立ち会い・体験
●専門器具の取り扱いレクチャー・体験
メーカー
1Day
「新商品の企画」
●オリエンテーション:会社・事業について
●開発事例紹介:先輩に過去の仕事について語ってもらう
●グループワーク:既存商品の新フレーバーを企画する
●プレゼン:社員に対して発表・フィードバック
IT
2Day
「アプリ開発を体験」
●オリエンテーション:業界について、開発の流れについて、職場見学・社員交流
●開発体験:アプリ開発に挑戦
●振り返り:役員との座談会、懇親会
IT
1Day
「プログラミングコンテスト」
●オリエンテーション:会社について説明
●コンテスト:プログラミング環境の説明、プログラミング実践
●発表:資料作成・作成したプログラムの発表
●振り返り:審査・表彰、懇親会
小売
3Day
「イベント企画&接客体験」
●オリエンテーション:接客についての講義、売場の準備を体験、先輩社員との座談会
●実務体験:実際に店頭での接客を体験
●振り返り:キャリアプランについての説明、先輩社員への質問会
小売
1Day
「バイヤー体験」
●オリエンテーション:会社・業界説明、1日の流れや商品の特徴について説明
●昼食:商品を試食(午後から実施する企画の参考に)
●商品開発:グループワークで商品企画を実施
●振り返り:バイヤーによるフィードバック
飲食
1Day
「ゲーム形式で、新店舗開店を疑似体験」
●オリエンテーション:会社について説明
●ワーク:新店舗を開店する一連の流れをゲーム形式で体験
●振り返り:結果をもとに、本日の振り返りと社員によるフィードバック

飲食
2Day
「競合調査&店舗改善提案」
●オリエンテーション:インターン内容説明
●競合調査・リサーチ体験:学生に競合店舗で食事してもらい、その情報をもとに店舗の商品やメニューについての改善案をプレゼン。その後、結果をフィードバック。
建設
1Day
「ドローンを使った現場体験」
●オリエンテーション:会社についての説明
●昼食:先輩とランチ(座談会)
●現場体験:建設現場で使うドローンの飛行体験
●振り返り:フィードバックと質疑応答
建設
1Day
「施工管理の仕事体験」
●オリエンテーション:会社・事業について説明
●現場体験:建設現場の見学、図面のチェックなど仕事体験
●振り返り:フィードバックと質疑応答
介護
1Day
「レクリエーション企画」
●オリエンテーション:会社・事業について説明
●現場体験:食事のサポート、レクリエーションへの参加
●昼食:先輩とランチ(座談会)
●現場体験:レクリエーション企画
●振り返り:フィードバックと質疑応答
※企画したレクリエーションを別日に開催(学生は任意で参加可能)
介護
2Day
「介護実務&センター長の仕事を体験」
●オリエンテーション:会社・事業について説明
●仕事体験:介護の実務を体験
●仕事体験:センター長に密着して書類作成や職員のシフト調整、営業活動などの業務を学びます。
●振り返り:フィードバックと質疑応答

参考:弊社のインターン事例もご紹介します

クイックでは、人材サービスの事業特徴を活かしたインターンシップを実施しています。

具体的には、学生さんに適性検査と面接のロールプレイングを実施いただき、そのフィードバックを行っています。

企業は学生のどんな点を見ているのか、どんな風にプレゼンできると魅力的に映るのか…。
長年の採用支援で培ったノウハウを活かしたインターンプログラムです。

学生さんには就活に役立つという価値を提供しながら、私たちの人材ビジネスの一部も体感いただける、両者にとってwin-winのプログラムとなっています。

インターンシップは各社手探り状態。失敗するなら今のうち。

インターンシップが活性化したのはここ数年で、まだまだ企業側も手探りで実施している状況です。

そんな状況ですから、仮に他社と差別化した特別なインターンコンテンツがなかったとしても、学生ニーズに合ってさえいれば一定の集客が見込めます。

学生の集客に不安を覚える企業様も多いですが、たとえば、リクナビに具体的なインターンプログラムのタイムテーブルを記載することで、開催内容が明確になり、学生は安心してエントリーできるようになります。

こんな小手先のテクニックですら、実践できている企業は意外と少ないのが現状です。
逆に言えば、ちょっとした工夫をするだけでも差別化できてしまうのが、現在のインターンシップ市場でもあります。

勢いで開催してしまってもまだ何とかなる今のうちに、できるだけインターンの経験を社内に蓄積しておくことが、2年後3年後、インターンシップがさらに主流となった新卒採用市場において大きなアドバンテージになります。

今回ご紹介したインターンプログラムの考え方を、ぜひインターン開催の第一歩にお役立てください。

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編集・執筆/中森規仁

コピーライター、求人媒体の管理・運用職を経て、2011年クイックに入社。ディレクター・プランナーとして、求人広告や採用企画(採用プランニング・採用ツールのご提案)、Indeedなどの広告運用に携わっています。2018年より本メディアの編集・執筆も兼任。

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