アルバイト募集の方法。求人媒体・手段5種の比較と、広告の作り方 COLUMN

公開日:2019.01.10

更新日:2022.09.29

アルバイト募集の方法。求人媒体・手段5種の比較と、広告の作り方

アルバイトを募集する際に、

「効果的な募集方法がよくわからない」
「応募者が少なくて困っている」

という企業は多いものです。

今回は、アルバイトの求人についての基本的な知識から、応募者を増やすためのコツまでを紹介します。

目次

アルバイトの求人方法総まとめ 無料の手段も!

まずはアルバイトの求人方法について、それぞれの基本情報や特徴を交えながらご紹介します。

【1】求人媒体を利用

アルバイト求人のツールとして主流になっているのがWebや紙の求人媒体です。媒体ごとに特徴やターゲットが異なり、有料・無料で求人を掲載できます。

Web媒体

アルバイト求人に特化したWeb媒体は数多く存在し、その中には求人掲載が有料の媒体と無料の媒体があります。

●有料の媒体
有料の媒体には、求人を掲載した時点で料金が発生する掲載課金型、応募があった時点で料金が発生する応募課金型、採用が決まった時点で料金が発生する採用課金型といった種類があり、掲載期間や掲載スペース、表示位置によって金額が変わります。相場としては1週間で2万円台から掲載できるようです。

代表的な有料媒体にはフロムエーナビなどがあり、掲載すれば系列媒体のタウンワークネットやフロムエー社員ナビにも無料で転載されます。また、LINE公式アカウントや高校生・大学生向けのアプリなども展開しているため、若年層のアルバイト求人をしたい時にピッタリです。

●無料の媒体
無料の媒体は、求人を掲載して反響を待つものがメイン。コストがかからないものの、やはり有料の媒体に比べて集客力が弱かったり、反響が少なかったりすることもあります。そのため、有料媒体をメインにしつつ、無料媒体をサブとして利用するケースもあります。

無料媒体ではIndeedなどが有名です。あらゆる媒体の求人情報の検索が可能となっており、近年ユーザー数が増えている媒体のひとつです。無料で利用できますが、有料掲載で自社の求人情報をより多くのユーザーの目に触れやすい位置に表示することも可能です。

Indeedについて詳しくは→「Indeedに求人を無料掲載する方法と、無料・有料の効果差について解説。

紙媒体

紙媒体には、以下のようにさまざまな形態が存在します。

・求人情報誌
・フリーペーパー
・新聞の折り込みチラシ

基本的にいずれも掲載した時点で料金が発生する掲載課金型なので、もし採用に至らなかった場合でもコストがかかります。写真なしで基本的な文字情報のみの小さな枠であれば2万円前後から掲載できますが、掲載スペースや掲載期間によって数十万円になることもあります。

紙媒体は配布・設置場所が限定されるという特性から、一定の地域でアルバイトを募集したい場合に向いています。また、新聞やチラシの購読層である主婦(主夫)やシニア層へのアプローチとしても効果的です。
代表的な紙媒体にはタウンワークなどがあります。掲載すればネット版とアプリ版にも転載されるので、さまざまな層からの反響が期待できます。

採用広告について詳しくは→「採用広告の種類と選び方~ターゲット・コストマップ付き

【2】社員やアルバイトからの紹介

既存の社員やアルバイトから、アルバイト候補となる人材を紹介してもらう方法です。「リファラル採用」とも呼ばれ、アルバイトだけでなく正社員の採用方法としても利用する企業が増えています。社員やアルバイトは自社について理解しているため、社内の雰囲気や仕事内容にマッチしている人材を紹介してくれる可能性が高いです。そのため、紹介された人材とのミスマッチが起こりにくく、採用後の定着率が高いのが注目を集める理由です。また、一人の社員から何人もの人材を紹介してもらえるケースもあり、人材不足が一気に解消されることもあります。

デメリットとしては、社員やアルバイトが退職する際にその社員やアルバイトからの紹介で入社したアルバイトも一緒に辞めてしまうケースがあること、社員やアルバイトの性格によっては紹介が望めないことです。基本的にコストはかかりませんが、紹介してくれた社員やアルバイトに対して一時金など何らかの形でお礼をするのがベターです。

【3】ホームページやSNSを利用

自社のホームページやFacebook、Twitter、LINE、InstagramなどのSNSに求人情報を掲載する方法です。ホームページやSNSを閲覧する人は、もともとその企業に興味がある場合が多いため、潜在的なファンをアルバイトとして引き込むアプローチが可能となります。

ただ、あくまでも求人媒体ではないため即効性は期待できず、急ぎの欠員補充や大量募集には不向きです。コストはかからないものの、アカウントの運用や管理をしっかり行うことが求められます。

【4】張り紙をする

オフィスや店舗の中や外に求人募集の張り紙をする方法です。小売店や飲食店の場合は、お客さんが張り紙を見て応募してくれることもあります。また、張り紙がきっかけでアルバイトに応募する人は近所に住んでいることが多いため、地域に根づいた人材が欲しい場合に適しています

ただし、求人媒体などに比べて求職者の目に触れる機会が限られているため、反響が期待できないこともあります。また、コストがかからないからといって張り紙を出しっぱなしにしていると「常に人不足ということは、ブラック企業なのだろうか?」と思われる可能性もあるため、定期的に張り替えたり情報を更新したりするなどの工夫が必要です。

【5】大学・専門学校に依頼

大学や専門学校の就職課やキャリアセンターに依頼して、校内やホームページに求人票を掲載してもらう方法です。学生アルバイトを募集したい場合や、専門的な業務であることから特定の科や専攻の学生にアルバイトとして働いてもらいたい場合に有効です。後者の場合は、アルバイトとして経験を積んだ後、そのまま新卒として就職してくれるケースもあります。

求人の依頼方法については各大学や専門学校のホームページに掲載されており、基本的に無料で利用できます。ただし、学校の求人票よりもスマホやアプリで閲覧できるWeb媒体を利用している学生も多いため、即時に効果が現れない可能性もあります。

アルバイトの求人広告の作り方

続いて、アルバイトの求人広告を作る際のポイントについて説明します。

どんな人を採用したいのかを考える

まずはどんな人をアルバイトとして採用したいのかを考えるために、年齢層、これまでのアルバイト経験、自宅からの距離(交通費の上限)、勤務可能な曜日や時間帯などの希望条件を出していきます。条件を出したら、優先順位をつけていきます。そうすることで、求人広告で大きく打ち出すべき部分がわかってくるだけでなく、応募者とのミスマッチを防ぐことにつながります。

求人情報を詳しく具体的にまとめる

求人情報は、読み手が実際の働き方を想像できるようにまとめる必要があります。例えば、仕事内容について「ホール業務」と明記するだけでは、どんなことをするのかわからないという求職者も多いです。しかし、「お客様へのお料理の提供、お出迎え・お見送り、ドリンク作り」などと詳しく具体的に書けば、仕事内容が明確に伝わります。求職者が疑問に感じるような書き方はなるべく避け、あまり知識がない人でも理解できるような工夫をしましょう。

求人広告の書き方について詳しくは→「求人広告の書き方。採用担当者がすぐ実践できる、シンプルで効果的な手順。

アルバイト求人への応募者を増やすコツ3つ

最後に、アルバイト求人への応募を増やすためのコツを紹介します。

【1】他社にないメリットをアピールする

勤務地や職種が同じだと、アルバイト求人の時給や待遇が似たようなものであることも多く、他社との差別化が難しくなることもあります。その場合は、自社と勤務地や職種が同じ求人をいくつか見比べ、それらの求人にはない自社だけのメリットをアピールしましょう。難しい場合は、既存のメリットの表現を変えるだけでもオリジナリティが生まれます。

例えば、「未経験歓迎」と綴っているアルバイト求人は多いですが、「未経験者、積極採用中」「未経験から始めたスタッフがたくさんいます」「未経験者でもすぐになじめる環境です」などと言い換えるだけで、求職者はより親しみが感じられます。

【2】採用ターゲットが欲しいであろう情報を掲載する

採用ターゲットがアルバイトを探す時にどんな情報が欲しいのかを考えて求人情報を作ることも大切です。求職者がアルバイト応募の際に感じる不安のひとつに「自分でも働ける環境なのか? その職場で受け入れてもらえるのか?」というものがあります。こうした不安は、アルバイト経験のない若年層や、働くことに対してブランクがある主婦(主夫)が特に抱えやすい傾向にあります。そのため、求人情報の中に採用ターゲットと同じような年齢や生活環境のスタッフにいることを明記すると、採用ターゲットからの応募率が高まります。

また、採用ターゲット特有の疑問や不安を解決してあげられるような情報を掲載するのもポイントです。具体的には、学生の場合は試験期間や帰省の際に休みがとれるかどうか、子育て中の主婦(主夫)の場合は子供の体調不良時や行事などの際に休みがとれるかなどです。この場合「休みの希望は相談可能です」だけではアピール力に欠けるため、より採用ターゲットに寄り添うために「試験期間や帰省時の休み希望も相談可能です」などとわかりやすく記すことが大切です。

【3】第三者の視点で求人を見てみる

アルバイトに応募するのは、応募先の企業の内情や雰囲気がわからない第三者の人々です。そのため、アルバイトの募集では第三者がその求人情報を見た時にどう思うかも大切です。求人広告を作る際には「自分がアルバイトを探している立場だったらどう思うか」を意識してみましょう。また、既存のアルバイト数名に「なぜこの求人に応募したのか」についてヒアリングし、応募の決め手となった条件=自社のアピールポイントをより大きく打ち出すのも効果的です。

まとめ

アルバイト求人は、採用ターゲットによって媒体や求人情報の文言を変え、より効果的にアプローチすることが大切です。自社に合った求人方法を見つけていきましょう。

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コピーライター、人事(採用担当)を経て、大手人材会社でディレクターとして、クリエイティブ企画や経営戦略にひもづいた人材採用・活用のコンサルティング業務などに従事。現在はIT企業勤務の傍ら、マーケティング・人材採用の領域を専門に中小企業支援を行っている。

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