Indeed運用は「自社運用? 代理店に依頼?」判断するためのチェックリスト。運用方法・コツも解説。 COLUMN

公開日:2019.04.08

更新日:2023.03.08

Indeed運用は「自社運用? 代理店に依頼?」判断するためのチェックリスト。運用方法・コツも解説。

Indeedの最大の特徴は、求人広告と違い自社内だけで運用を完結可能な点です。
そこで判断に迷うのが、Indeedは代理店のようなプロに代行してもらうべきなのか、自社内で運用したほうが良いのか、ということ。

本日はそんなIndeedについて、自社運用と代理店運用どちらが良いか判断するための検討材料をご提供します。

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目次

Indeedへの掲載方法について

これからIndeed掲載・運用をお考えの方は、よろしければこちらもご覧ください。
無料掲載の範囲でできる打ち手を網羅した記事です。
Indeedの仕組みについてもざっくり理解いただけます。

Indeedに求人を無料掲載する方法と、無料・有料の効果差について解説。

自社でIndeed運用できるか診断【チェックリスト】

ここからチェックリストになります。
問いは全部で6つ。

  • 採用を主業務としている担当者がいる
  • Web広告に詳しい人が社内にいる
  • 文章を書くのが得意な人が社内にいる
  • 求人広告の予算が年間で10万円以下
  • 会社が拡大しており、採用も増えていく予定
  • 求人広告でも、それなりに採用成功できていた

それぞれの問いについて、詳しくは下記で解説しています。

6つの問いに一つ一つ答えてみてください。
自然と頭の中で考えがまとまってくるはずです。

条件の相反する問いも含まれるため、すべてが当てはまる企業はないと思われますが、基本的には、以下の内容にたくさん当てはまるほど自社運用が向いている企業と言えます。

CHECK1.採用を主業務としている担当者がいる

Indeed運用は、初めに設定を完了したらあとは自動で応募が集まってくる…
といったお手軽なメディアではありません。

日々、成果を見ながら求人内容や1日の予算額などを細かく調整して、最適なバランスを探っていく、まさに「運用」が求められるツールです。

片手間でできるものではありませんので、専任で関われる人がいない場合は効果的に運用するのが困難になります。

公平をきするためにお伝えしておきますと、Indeedには、月額の予算を設定するだけで、あとは自動で調整してくれる便利な機能もあります。

ただ、自動運用機能には得手不得手があるので特性を理解した上でご利用いただくことをお勧めします。
Indeedの自動運用は、ひと月で決められた予算を使い切りたいときには向いている機能です。金額設定さえしておけば、クリック数が最大になることを目指して自動で運用してくれます。

しかし、自動運用ではクリック後の応募率や応募者の質までを考慮した調整を行うことができません。クリック単価は下げられても、応募単価、採用単価はかえって高くなってしまう場合もあり、注意が必要です。

※また、月の途中から自動運用を行うと予算を使い切れない場合もありますので、自動運用を始める場合は月初からのスタートがお勧めです。

CHECK2.Web広告に詳しい人が社内にいる

Indeedはインターネット広告と似た特性をもつメディアです。

  • SEO(検索エンジン最適化)
  • SEM(検索エンジンマーケティング)

といったWebマーケティングの基礎知識があったほうが、スムーズに仕組みを理解して運用できます。

分からない場合は、有効な改善策を打つことができず、代理店に代行を頼むのと比べて非効率な運用になってしまう可能性が高いです。

経営陣の理解がある場合は、最初は小額の投資から初めて、失敗しながら勉強するという手もあります。

CHECK3.文章を書くのが得意な人が社内にいる

Indeedを自社で運用する場合、求人票の文章を自社で作成することになります。

作成した文章が、他社でも言えるような抽象的な文面だと、仕事内容が求職者に伝わらないばかりか、Indeedのシステムから評価されず、Indeed上で貴社の求人がほとんど表示されない、という事態も起こり得ます。

プロレベルとは言わないまでも、読みやすく伝わりやすい文章を書ける人が社内にいたほうが、運用はスムーズになります。

>求人文面の重要性がわかる記事|Indeedで検索上位に表示される仕組みを解説。

CHECK4.求人広告の予算が年間で10万円以下

Indeedは”運用型”の求人検索エンジンです。

データをもとにPDCAを回し、徐々に効率を高めていくのが一般的な運用のスタイルになります。ところが低予算の場合は、短期間で結果を出さなければいけなくなるため、代理店が本来もっている運用の強みを十分に発揮することができないのです。

さらに代理店に依頼をすると、広告費とは別に運用費(通常、広告費の20%程度)がかかります。長期運用の強みが活かせないのであれば、運用費のぶんまで広告費にまわしたほうが、採用成功の確率は高まります。

CHECK5.会社が拡大しており、採用も増えていく予定

もしも貴社が成長著しい企業であれば、自社内にIndeedの運用ノウハウを蓄積していくことは有用です。

将来的に代理店に運用代行をお願いするにしても、Indeedの仕組みを理解したうえで、お願いしている代理店の運用が適正かどうか判断できる知見を持っておくことは損にならないでしょう。

運用額が小さいうちは、細かい点には目を瞑って丸投げしたほうがコスパは良いです。
しかし、投資額が増えると運用の巧拙で結果に雲泥の差が出てしまいますので、しっかり運用してくれる代理店を見極めるためにも、自社内での運用を通じてIndeedの基本を習得しておくことをお勧めいたします。

>Indeed掲載についての解説記事|Indeedに求人を無料掲載する方法と、無料・有料の効果差について解説。

CHECK6.求人広告でも、それなりに採用成功できていた

貴社がもとめる人材は、採用難易度が高いですか?

これまでも求人広告などで採用に苦しんでいた場合、ノウハウがゼロの状態からIndeed運用を始めても、手も足も出ない可能性があります。

競合と比較してどこで勝つのかを分析した上で出稿しなければ、クリック数を稼げたとしても最終的な応募・内定承諾までこぎつけることは困難です。

「Indeedだから楽に応募を集められた」というパターンはあるかもしれませんが、「Indeedだから楽に”採用が決まる”」なんてことはありません。内定承諾を勝ち得るための苦労は、求人広告や人材紹介と変わりません。

もしも難易度の高い採用にチャレンジするのであれば、採用戦略からいっしょに考えてくれる代理店にサポートしてもらうのが賢明です。

>企業の採用力について考えるきっかけになる記事|採用ブランディングって結局どういうこと? 超簡単に説明します。

代理店に任せて、徐々に自社運用にシフトしていく方法もあり

自社で運用したいがノウハウがないので不安…
という方にはこの方法がお勧めです。

最初はプロの手を借りて、運用の考え方や具体的な方法を教えてもらいます。そして、十分にノウハウを吸収できたタイミングで自社での運用に切り替える方法です。

このやり方ならノウハウゼロの状態からでも、リスクを抑えてIndeedの自社運用に挑戦することができます。可能であれば、Indeed担当者を任命して集中的に取り組んでもらうと、学習効果が出やすいと思います。

>初心者がIndeedについて学べる無料セミナーを開催中です|Indeedの運用って具体的にどうしたらいいの?セミナー

Indeed運用のコツ

最後にIndeed運用のコツについて解説します。
もし、ここに書かれている内容を見て、

「大変そうだなぁ」
「時間的に厳しいなぁ」
「よく分からない…」

と感じたら、ひとまず代理店に運用代行をお願いしたほうが無難かもしれません。

まずは効果不振の原因を特定

はじめに「表示回数クリック数応募数応募者の質」の、どのフェーズに問題があるのかを確認します。

職種や雇用形態、募集地域にもよりますが、表示回数6,000回に対してクリック数が100~200件、そこから応募が1件あれば、まずまずの結果だと言えます。

CASE1.表示回数が少ない場合

Indeedの検索結果画面

まずは表示回数が少ない理由の説明から。
理由は、Indeedがこんな判断をしているからだと考えられます。

(この求人内容は、求職者とマッチしなさそう…。あまり表示させないようにしよう。)

求人検索エンジンであるIndeedの目的は、1件でも多くの「応募」を創出することです。そのためユーザーが応募しなさそうな求人(ニーズのなさそうな求人)はあまり表示してくれません。

ちなみに、表示回数が少ないのは、無料で運用しているときに多い悩みです。無料では全然表示されない求人でも、有料に切り換えればIndeedはしっかり表示してくれるようになります。

ただこの場合、本来であれば積極的には表示されない不人気の求人を、お金のパワーで強引に表示させている状態になるため、そのぶんクリック単価が高くなってしまう点には注意です。

対策:仕事内容の見直し(キーワードの見直し)

  • その仕事を探す人が検索しそうな言葉が、求人情報のなかに含まれているか
  • 職種名は一般的に呼ばれている言い方で書かれているか(社内独自の呼び方で書くのはNG)
  • 仕事内容がどこでも言えるような薄い内容になっていないか(できるだけ具体的に書いたほうが効果的です)
  • 必要な資格やスキルは明記しているか

上記のような観点で求人文面を見直します。

求職者のニーズとマッチする求人内容に近づけることができれば、自然と表示回数も増えていきます。

対策:クリック単価と予算配分の最適化

クリック数を最大化するためには、1日24時間あるなかでコンスタントに求人が閲覧される状態を作ることが理想です(もともと求人が閲覧されづらい深夜などを除き)。

Indeedは設定した期間内で予算を使い切るペースで掲載状況がコントロールされるロジックとなっているため、設定予算が低すぎると1日の中で掲載が停止される時間帯が生まれる可能性があります。

応募可能性が高い求職者に対してきちんと原稿が表示されるために、掲載データを確認しながら、適切な予算を設定する必要があります。

より細かく運用したい場合は、土日や長期連休など時期による変動も考慮しながら、最適化を図っていきます。

CASE2.クリック数が少ない場合

求職者に対して一覧画面で表示はされているけれど、クリックしてもらえていない状態です。

この場合、いかにしてパッと見で興味を持ってもらえるか、ターゲットとなる方に「探していたのはこの求人だ!」と気づいてもらえるかが大事になります。

対策:職種名の改善

一覧画面に表示される要素のなかで、比較的、改善しやすいのは「職種名」です。

  • 長すぎると表示が切れてしまうので職種欄は27文字以内にする
  • 奇抜な職種名は避ける(一般的な名称を使う)
  • 「職種名+メリット」という書き方にする

上記を意識するだけでも効果が変わります。職種名に併記するメリットは、必ず採用ターゲットが重視していることを選んで書くようにしてください。

CASE3.応募数が少ない場合

求人内容は読んでもらえたけれど応募には至らない…、というパターンです。

理由は大きく2つで、1つは求人の内容がきちんと伝わっていないために応募してもらえないケース。
2つめは給与などの待遇が水準よりも劣っているために、ターゲットとなる方の気持ちがそもそも動かないパターンです。

対策:求人内容の改善

求人内容が伝わっていないことが原因である場合は、比較的、改善が容易です。

想定しているターゲット人材が、不安に思うことや応募を躊躇しそうな要素を洗い出して、求人内容を修正します。

スキルや資格の書き方を必須と歓迎で分けるなど、ハードルが高く見えすぎないようにするのも効果的です。

>採用ターゲットについて考えるための参考資料DL|ペルソナ設計シート

対策:複合的な改善が必要(応相談)

企業スペックよりも、採用したい人材スペックのほうが高い、いわゆる「高望み」の採用をしている状態の場合は深刻です。

こちらはそう簡単に改善できないことも多く、ターゲティングをより細かく切ってピンポイントの採用をするか、求める条件を緩和するか…

そもそも自社の魅力を最大限引き出せているのかを疑ってみることも必要です。

単純にIndeedの使い方を工夫するだけでは改善が難しいことも多いです。この場合は、ぜひお問い合わせいただければと思います。

CASE4.応募の質に課題がある場合

応募までは順調なのだけれど面接してみると…がっかり、というパターン。

対策:採用ターゲットから見直す

この場合は、そもそものターゲット設定が間違っている可能性があります。

どんな人にどんな求人メッセージを送るか、という根本から考え直すことをお勧めします。緩すぎるターゲット設定だったがゆえに、応募までの数値が順調に推移した可能性も否めません。

>採用ターゲットについて考えるための参考資料DL|ペルソナ設計シート

Indeed運用は早く始めた方が有利

企業はてっとり早く応募効果を得られる手段をもとめて、次々とIndeedに参入しています。結果、これからIndeed内での競争が、ますます激しくなっていくことが予想されます。

もしも自社で運用するのであれば、いち早く始めてノウハウを蓄積することをお勧めします。仮に自社では運用が難しいことが分かっても、余裕のあるうちに始めていれば、お願いするパートナーをじっくり選ぶこともできるからです。

まだIndeedのアカウントをお持ちでない方は、まずはこちらのIndeed無料掲載の案内記事などを参考にしていただきつつ、Indeedを使えばどのくらい集客できるかをご体感ください。

試してみたときの手ごたえが、「案外いけそう」なのか「思ったより厳しそう」なのか。
この感覚が、自社で運用するか代理店に代行を頼むかを決断するための、最後の決め手になると思います。

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編集・執筆/中森規仁(中小企業診断士)

コピーライター、人事(採用担当)を経て、大手人材会社でディレクターとして、クリエイティブ企画や経営戦略にひもづいた人材採用・活用のコンサルティング業務などに従事。現在はIT企業勤務の傍ら、マーケティング・人材採用の領域を専門に中小企業支援を行っている。

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