1.医療事務採用の実態
1-1.医療事務採用の実態
まず、医療事務採用の実態を把握したいと思います。
医療事務の採用難易度を測るために有効な指標の1つに、「有効求人倍率」があります。
これは、企業の求人数を求職者数で割った数で、「数字が高い程競争が激しく、採用が難しい」と判断することができます。
一般職業紹介状況(令和4年5月分)についてによると、全職種の平均有効求人倍率は1.06倍であり、厚生労働省が運営している職業情報提供サイトによると、医療事務の有効求人倍率は0.78倍であることが分かります。
有効求人倍率は1を切っており、1つの求人に対して1人以上の求職者がいることが分かります。
そのため、医療事務の採用は比較的難易度が低いと言えます。
医療事務の採用難易度が低い理由として、就業に当たって特に学歴や資格は必要とされず、就業ハードルが低いことが要因の1つであると考えられます。
以下のグラフから、「この職業で実際に働いている人が必要と考える入職前の実務経験の期間」を確認できます。
(出典:厚生労働省 職業情報提供サイト)
「特に必要ない」と回答する医療事務就業者が50%、「わからない」が17.7%を示しており、就業において事前のスキルが必要ではない場合が多いことが分かります。
ここから、未経験者や就業経験の浅い方であっても転職ターゲットとなる場合が存在し、、採用難易度の低下に繋がっていると考えられます。
医療事務募集の採用難易度は高くないことが分かりますが、面接率(応募から面接に至る割合)の低さや離職率の高さを課題としている企業様のお声をよく聞きます。
実際、厚生労働省が発表している「新規高卒就職者の離職状況(平成30年3月卒業者)」、「新規大卒就職者の離職状況(平成30年3月卒業者)」によると、医療福祉分野における就職後3年以内の離職率は、新規高卒就職者は46.2%、新規大卒就職者は38.6%となっております。
全体の平均が、新規高卒就職者36.9%、新規大卒就職者31.2%であることを加味すると、医療福祉分野における離職率が高くなっていることが分かります。
こちらは医療福祉分野全体の値ですが、医療事務の採用難易度や応募ハードルの低さを考えると、医療事務の離職率は高いと考えられます。
そのため、貴社と親和性が高い求職者をしっかりと採用することが医療事務の採用において重要です。
2.医療事務の採用にIndeedが向いている理由
ここまで医療事務採用の難易度についてご紹介しましたが、ここからは実際に医療事務での採用を成功させるための手法についてお伝えします。
医療事務での採用活動において活用するサービスは、「Indeed(インディード)」をおすすめします。
理由は、以下の通りです。
これらの理由から、Indeedは医療事務の募集に向いているジョブサイトの一つです。
2.1.ユーザー数が多い
求職者の方がIndeedに掲載されている原稿にたどり着く方法は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを経由するものとIndeedから直接検索する場合の2通りあります。
IndeedはSEO対策が非常に強いため、Google上で「●●市 介護」や「介護 求人」と検索すると上位表示されます。
そのため、Google上で求人検索をした求職者にもアプローチすることができ、結果として多くのユーザーがIndeedの原稿を閲覧しています。
また、非登録型のサービスであるため、転職サイトに登録するほどではないが転職を検討している、転職潜在層に対しても求人を届けられることもIndeedのユーザー数が多い要因の1つです。
結果、Indeedの月間訪問者数は他の主要な求人媒体と比較して非常に多くなっています。
以下はIndeedをはじめとする主要な求人サービスの月間訪問者数です。
(参照:Similarweb, 総訪問数, 2023年2月)
表より、毎月2,600万ユーザーからの訪問があり、他の有名媒体と比較して圧倒的な利用者数を誇ることが見て取れます。
また、ただ訪問するだけではなく、1回の訪問で多くのページをより長い時間をかけて見ていることが分かります。
これは、Indeedが求職者と親和性の高い求人原稿を表示させていることがこのような結果をもたらしていると考えられます。
このように、貴社案件に合致した方からの原稿閲覧を多く獲得できる可能性が高いIndeedを活用することにより、幅広い層にアピールすることができます。
2.2.「キーワード×勤務地」検索
Indeedは「キーワード×勤務地」を検索窓に入力して原稿を検索するため、求職者が自由にキーワードを選定することができます。
医療事務は資格が必須ではないため、未経験が採用ターゲットとなる企業様も多くいらっしゃいます。
未経験から医療事務の仕事に就こうとする方は、仕事内容ではなく勤務地や時間などの条件を重視する場合も多いです。
Indeedは求職者が検索した「検索キーワード」と「求職者の検索履歴」、「原稿内に記載されているキーワード」が上手くマッチした際に原稿が表示される仕組みとなっています。
そのため、原稿内に適切なキーワードを散りばめることにより、「医療事務」と検索した求職者ではなくても貴社案件と親和性が高い求職者に原稿が表示される可能性があり、従来のメディアでは獲得できない層からの応募が期待できます。
同様の理由により、貴社と親和性が高い求職者からの応募が期待でき、面接率や離職率の改善の観点においてIndeedを活用することは有効です。
加えて、「●●駅」や「●●区」など求職者が働きたい場所を自由に特定して検索をすることができるため、都市部の求人だけでなく、地方での求人にも強みを持っています。
大手求人メディアの場合、サイト構成が首都圏寄りであったり、地方によっては掲載エリア外の場合もありますが、Indeedでは地方・都市部に依らず掲載効果が期待できることが特長です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参考記事:地方採用を成功させるIndeed活用術
参考記事:主婦(夫)パート採用のためのIndeed活用術
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2.3.クリック課金制
Indeedはクリック課金制という、「原稿がクリック(=閲覧)されてはじめて費用が発生する仕組み」を取り入れています。
そのため、掲載方法について、掲載課金制のメディアにはない様々な特徴を有しています。
①掲載の自由度が高い
医療事務の採用難易度は高くないため、長期的に掲載することで無料掲載でも応募が獲得できる可能性があります。そのため、緊急度が高いタイミングは有料掲載、そうでない場合は無料掲載と使い分けをしていただくことにより、長期的にご掲載いただく中で予算を効率的に活用することが可能です。
また、掲載 / 非掲載を随時変更できるため、採用充足したタイミングで有料掲載を停止することにより、費用を抑えて無駄を省くことが可能です。
②求人原稿の数に規定がない
医療事務の募集を検討される企業様の場合、看護師や薬剤師、管理栄養士や保健師など、他職種の募集も同時に行う場合が非常に多いです。
Indeedは求人掲載数に規定がないため各職種の掲載のための手続きが不要であるだけでなく、効果に応じて予算配分を変更することも可能であるため、採用の重要度・緊急度・掲載効果・市況感などを踏まえて全体最適を図り、効果的に予算を活用することが可能です。
3.医療事務採用のIndeed掲載ポイント
3.1.人気の検索キーワードを入れる
す。
そのため、検索されやすいキーワードを原稿内に散りばめることで原稿が上位表示されやすくなります。
Indeedには、「採用市場レポート」機能という、該当の職種の採用難易度や人気検索キーワードなどを確認できる機能があります。
例えば「医療事務」の募集では、次のようなキーワードがクリック数(=閲覧数)上位の人気検索キーワードです。
(出典:Indeedアナリティクス 2023 年 2 月からの医療事務の求人)
求職者が検索するキーワードを原稿に盛り込むことによりその原稿の表示回数を増加させることができるため、貴社の募集条件に該当するキーワードは漏れなく記載することがおすすめです。
ただし、応募に繋がらないクリックは無駄クリックと呼ばれ、いたずらに予算を消費してしまいます。
また、人気検索キーワードを踏まえた原稿設計をすることも可能です。
例えば今回の場合、人気検索キーワードとして、「受付」が2回ランクインしています。
ここから、受付業務の募集を検索するうえで類似性が高い医療事務の記事にたどり着き、そのまま応募に至った方の数が一定数以上いることが分かります。
これらの層の希望転職先については、例えば、「高度な技術を要せず、気軽に働ける仕事」などが考えられます。
そのため、原稿では、仕事の技術や技能に関する不安を和らげる内容を記載することで応募獲得の可能性が高まります。
具体的には、勤務開始後の研修やフォローについて、未経験から始めた人の人数や仕事の覚え方、また、予約制のクリックなどの場合は落ち着いて勤務ができる旨、レセプト業務のみなのか、電子カルテも読む必要があるのかなど仕事内容の詳細を記載することで応募者の安心感に繋がります。
原稿の書き方に不安がある場合や記載できる内容が思いつかないなど、原稿制作にお悩みの企業様はぜひ、クイックにお問い合わせしてみてください。
3.2.Indeedポリシーに則った職種名にする
Indeedには、「Indeedポリシー」という、Indeed掲載におけるルールが存在します。
このルールに則って掲載することで、Indeed上での掲載効果が高まります。
(詳細はコチラのURLからご確認いただけます)
Indeedの職種名は、シンプルで明確なものが良いとされ、これに違反すると表示回数が減る傾向にあり、最悪の場合、原稿が掲載されなくなります。
「高時給!」や「未経験歓迎!」などの修飾語を職種名に盛り込むと、Indeedのアルゴリズムが職種タイトルでないと判断し、表示されにくくなる可能性が高いです。
(詳しくは、コチラの記事「ポリシー – 質の低い職種名」をご覧ください。)
また、求職者が検索する際は「職種名×勤務地」で検索するため、職種名に余分な修飾語が含まれる場合には検索ヒットしづらいことも、表示回数が減少する要因の1つです。
また、職種名を華美にすることで、無駄クリック(応募に至らないクリック)を誘発する可能性も上がります。
Indeedはクリック課金制であり、原稿がクリックされたタイミングで請求が発生するため、無駄クリックを避け、応募に至るクリックを多く獲得することが重要です。
Indeed社提供のコチラの記事によると、Indeed掲載において効果的な職種名の書き方が確認できます。
※以下、引用
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
効果的な職種名:
職種名は明確で具体的であると効果的です。
業務内容を記載し、特定の業界の経験がある応募者をお探しの場合は、
業界を明確に記載することでより適格な候補者を見つけることができます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こちらを踏まえ、弊社クイックでは、「●●●の△△△」をIndeedの職種名の基本的な公式としています。
●●●、△△△、の欄には以下の内容を記載します。
●●●:施設名や施設の特性、何科であるのかなどを入れる
┗在宅療養支援診療所や完全予約制クリニック、小児科クリニックなど
△△△:職種、資格名などを入れる
┗看護師、准看護師など
この公式に則った職種名を選択することにより、簡潔な表現で仕事内容を伝えることが可能です。
例)
内科クリニックの医療事務
レセプト業務担当の医療事務・受付
総合病院のレセプト業務
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参考記事:医療事務の求人広告の書き方
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3.3.Q-mateを活用する
医療事務の募集では、その応募ハードルの低さから、応募後の面接に繋がらないというお声を良く聞きます。
弊社独自の求人管理システムQ-mateでは自動返信メールや応募フォームのカスタマイズができるため、面接率の向上が期待できます。
3.3-1 自動返信メールを工夫する
以下、実際に弊社で面接率の向上に効果があった事例をご紹介します。
①連絡可能な日時をメールへの返信で送ってもらう
折り返しの電話をする前に、つながりやすいお時間帯を応募者の方に聞いておくことで、連絡が取れない時間のロスを未然に防ぐことができます。
また、面接希望日時も電話でお伺いする前にある程度スケジュールの確認をしておいていただける、というメリットがあります。
②応募内容を改めて記載する
原稿内容や案件の特徴を端的に示した内容を返信メール内に記載しておくことで、「何の募集に応募したのか」が確認でき、更には募集案件のメリットも再確認して頂くことができます。
③面接地の情報を記載する
●面接の内容を明記。
面接でどんなことをするのか、何を聞かれるのか、応募者は不安を感じています。あらかじめ、「筆記テストあり」「雑談のような面接です」「人柄重視」「スキルチェックあり」といった内容を書くことで心の準備をしてもらうことができます。
●アクセスを記載。
面接当日には求人の掲載が終了しているケースもあります。求職者の方がいつでもアクセスを確認できるようにしておくことも重要です。特に、原稿内に本社・勤務地・面接地と複数の住所が存在する場合には混乱を防ぐためにも有効です。
④採用担当の電話番号を記載する
知らない番号からの着信には出ない方も多いため、担当の番号を記載することで電話接触の可能性が高まります。
⑤ショートメッセージを利用する
ショートメッセージなら手軽にやり取りができるので、電話よりもハードルが下がり、連絡への返信率をUPさせることができます。
このような工夫をしていただくことにより、応募後の面接率を高めることが可能です。
3.3-2 応募フォームをカスタマイズする
Q-mateでは応募フォームについて以下の項目をカスタマイズすることが可能です。
● 現住所
● 職業
● 最終学歴
● 現在(直近)の職種
● 詳細職種名
● 転職経験
● 直近の年収
● 就業状態
● 直近の企業名
● 在籍期間
● 自由項目(3つ)
貴社の採用要件に応じて応募フォームをカスタマイズすることによって注力すべき人材に対して工数を割くことができ、面接率の向上やしっかりと自社理解をした上での入社を実現できます。
また、自由項目において連絡可能な日程や希望面接日を問うことによっても、面接率の向上が期待できます。
場合によっては原稿内に面接可能日を記載し、応募フォーム内で日程を選択する形式とすることも有効です。
3.4.採用ターゲットを明確にする
面接率と共に医療事務の採用において課題となるのが、離職率の高さです。
離職の要因は様々考えられますが、自社に適した人材を整理できておらず、企業と親和性が低い求職者を採用していることが大きな要因の1つです。
求人掲載をする前に採用ターゲットを明確にすることで自社にマッチした人材要件が整理され、求職者に求めるスキルや職務も具体的になります。結果として、仕事内容を深く理解した求職者からの応募が獲得でき、入社後のミスマッチを防ぐことに繋がります。
クイックでは、「経験・スキル・知識・技能」と「タイプ・姿勢・思考・価値観」のそれぞれに対して、必須要件と歓迎要件を選定・整理し、採用ターゲットを明確にします。
具体的な内容やターゲットの明確化の際に使用するシートは以下のURLから無料でダウンロードできるため、よろしければご参考になさってください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
無料のダウンロード資料:ペルソナ設計シート(求める人物像の明確化)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
また、採用ターゲットを明確化した後にそのターゲットに伝えるべき企業の魅力の整理をするためのシート(8つの魅力シート(自社の魅力発見シート))もございます。
ペルソナ設計シートと併せてご活用いただくことで、貴社の理解を深めた求職者からの応募獲得ができ、離職率の低下につながると考えられます。
5.まとめ
今回の記事では医療事務のIndeed活用についてご紹介しました。医療事務は相対的に応募獲得はしやすい職種ではありますが、一方で面接率や離職率に課題を感じる企業様も多くいらっしゃいます。
弊社クイックでは、Indeed関連の資料やセミナー開催もしておりますので、採用にお困りの企業様はぜひ、お問い合わせください。
セミナー情報