Indeedのクローリングとは?仕組みや条件、申請方法を解説! COLUMN

公開日:2018.11.20

更新日:2024.02.14

Indeedのクローリングとは?仕組みや条件、申請方法を解説!

「Indeedに自社サイトがクローリングされない」
「クローリングされる条件や仕組みがわからない」

このように、どうすればIndeedに自社サイトをクローリングさせられるか、頭を悩ませている採用担当者も多いのではないでしょうか?

本記事では、クローリングの仕組みや条件、直接投稿との違いやメリットのほか、クローリングされない原因、申請方法を解説します。

目次

知っておきたいIndeedに求人掲載する2つの方法

Indeedには、自社の状況やニーズに合わせ、短時間で求人掲載できる「直接投稿」と、既存の自社採用サイトやATS(求人管理システム)を活かせる「クローリング」の2つの求人掲載方法があります。

※本記事では、自社採用サイトのクローリングについて解説します。
知っておきたいIndeedに求人掲載する2つの方法

短時間に求人掲載できる「直接投稿」

直接投稿とは、フォーマットに従ってIndeed上に直接、求人情報を投稿する方法です。

クローリングとは違い、求人情報を直接Indeedに登録できるため、短時間での求人掲載が可能です。しかし、「入力項目が固定されている」「複数の求人検索エンジンに掲載する場合、登録が面倒」といったデメリットもあります。

Indeedに直接投稿する方法については、以下の記事をご覧ください。
自社の採用ページをお持ちでない場合は、こちらの方法での掲載となります。

自社採用サイトを自動連携させる「クローリング」

クローリングとは、自社の採用サイト情報を「クローラー」というプログラムが読み取って、求人情報を自動的にIndeedに掲載する方法です。

自社の採用サイトをIndeedの掲載基準に合わせる必要がありますが、この基準を満たせば申請により自動連携されるため、複数の求人検索エンジンに掲載したい場合などに効果的です。なお、クローリングは直接投稿と併用できないことに留意が必要です。仕組みの詳細は、次章で解説します。

自社サイトをIndeedに掲載させるクローリングの仕組み

ここでは、自社の採用サイトをIndeedにクローリングさせる仕組みを詳しく見ていきます。

Indeedは、クローリングによって求人情報を収集しています。具体的には、クローラーがWebサイトを定期的に巡回することによって求人情報を収集し、Indeedに情報を掲載しています。このため、Indeedの掲載基準を満たした自社採用サイトがあれば、自動的にIndeedに求人情報を掲載することが可能です。次章で、クローリングの条件となるIndeedの掲載基準を解説します。

自社サイトをIndeedに掲載させるクローリングの仕組み

Indeedの掲載基準(クローリング条件)

Indeed公式の掲載ルールは以下になります。自社の採用ページを点検してみてください。

形式および品質の基準

• 求人情報はHTML形式でなければなりません。(PDFやWordドキュメントは不適格です)
• 求人情報には応募方法が含まれていなければなりません。
• 完全な仕事内容の詳細、勤務地、会社情報が記載されていなければなりません。
• 各求人ごとに異なるURLが指定されていなければなりません。
• 求人情報は他の情報元(求人サイトや配信サービスなど)からの転載であってはなりません。
• 仕事内容の詳細を見るためにユーザーに登録を要求してはなりません。
• 求人に応募するためのユーザーに対する課金があってはなりません。

Indeedサイトより引用(サイトはログインしていないと見られない可能性があります)

一読では理解しにくい内容もあると思いますので、以下で一項目ずつ解説しています。

求人情報はHTML形式でなければなりません。(PDFやWordドキュメントは不適格です)

HTML形式というのは、いまご覧いただいているこの記事のような、一般的なホームページのことです。

PDFやWord形式の求人票をホームページ上に置いているだけだと、クローリングの対象となりませんのでご注意ください。

求人情報には応募方法が含まれていなければなりません。

応募方法が含まれているというのは言葉のとおりで、

「〇〇まで履歴書を郵送ください」
「〇〇までお電話ください」
「応募フォームはこちら」

と、求人ページ内で応募方法が案内されていればOKです。

完全な仕事内容の詳細、勤務地、会社情報が記載されていなければなりません。

「完全な」と念押しされると不安になるかもしれませんが、これは単純に社名と勤務地と仕事内容が書かれていれば問題ありません。

特に仕事内容は、クローリングのみならず応募効果にも直結するため、詳細な記入をおすすめします。

たとえば弊社クイックでは、このくらい仕事内容を書き込んでいます。(参考まで)

各求人ごとに異なるURLが指定されていなければなりません。

ここでNGになってしまう企業様が圧倒的に多いです。

1つの求人ページ内には、1つの職種・1つの勤務地だけを記載するのがルールです。

【NG表記例】
勤務地:本社、〇〇営業所、〇〇営業所
職種:(1)営業職(2)営業アシスタント(3)経理

【OK例】
勤務地:大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル16階 ←勤務地が1つ
職種:求人広告の営業 ←職種も1つ

NG表記例のように、勤務地や職種を1つのページ内にひとまとめにして掲載していると、Indeedにクローリングされません。

上記の例でいえば、営業職、営業アシスタント、経理は別々の求人票を作成しなければいけません。

また、勤務地が複数ある場合は、本社の営業、〇〇営業所の営業と、同じ職種であっても、勤務地ごとに求人票を作成する必要があります。

求人情報は他の情報元(求人サイトや配信サービスなど)からの転載であってはなりません。

たとえば自社のリクナビNEXTやタウンワークの記事内容をコピー&ペーストして掲載するのはNGということです。

同じ求人内容であっても、文面は書き直す必要があります。

仕事内容の詳細を見るためにユーザーに登録を要求してはなりません。

ほとんどの企業様は気にしなくてもよいと思います。
ページのURLに行けば、誰でも自由に求人情報が閲覧できる状態になっていればOKです。

新卒サイトなどで、エントリー者のみに求人情報を開示しているような場合は掲載NGとなる可能性がありますのでお気を付けください。

求人に応募するためのユーザーに対する課金があってはなりません。

こちらもほとんど該当する企業様はいらっしゃらないと思います。
求人に応募する際に、求職者からお金を徴収してはいけません、ということです。

知るべきIndeedにクローリングされない5つの原因

いつまでたってもIndeedにクローリングされない場合、どのような原因が考えられるでしょうか。Indeedでは、およそ2~3日以内に情報が反映されるため、数日たってもクローリングされない場合は、掲載基準に反している可能性があります。

ここでは、掲載基準に反する5つの原因を見ていきます。

  1. コミュニケーションに関すること(記載事項・プライバシー)
  2. 応募に関すること(アクセス性・プライバシー)
  3. 差別に関すること
  4. 合法性に関すること
  5. プラットフォームの不正使用に関すること

【1】コミュニケーションに関すること(記載事項・プライバシー)

Indeedでは求職者の検索ニーズにマッチした情報が表示されるように、「記載事項」の規約が定められています。また、採用活動に必要な最小限の情報以外は応募者に要求しないよう「プライバシー」に関するガイドラインも示されています。この規約やガイドラインに反する事項は、次のとおりです。

【記載事項について】

  • ひとつの求人情報に、複数の求人内容が提示されている。
  • 「勤務地」「職種名」「応募条件」「給与体系」が明記されていない。
  • 採用企業の「名称」「所在地」「担当者の氏名・職名」が明記されていない。

【プライバシーについて】

  • 採用活動に必要な情報以外を要求している。(家族情報や信仰など)

【2】応募に関すること(アクセス性)

求職者がスムーズに応募できるようにするため、応募に関する規約が定められています。これに反する事項は次のとおりです。

【アクセス性について】

  • Indeedの応募ボタンから、該当職種の応募画面に直接移動できない。
  • 求人情報の投稿者と採用企業との関係性が求人情報に明記されていない。

【3】差別に関すること

業務スキルに関係のない理由で応募が制限されることのないよう、差別に関する基準が定められています。これに反する事項は次のとおりです。

【差別について】

  • 「国籍」「性別」「年齢」などの制限が記載されている。

【4】合法性に関すること

当然のことですが、掲載情報は求人募集時や採用後まで、全ての内容に対して合法でなければいけません。これらに反する事項を次に例示します。

【合法性について】

  • 労働契約法、職業安定法、男女雇用機会均等法などの採用募集等に関する法律に違反した記載がある。
  • 労働基準法、労災保険法、安全衛生法などの雇用者として遵守しなければならない法律に反した内容が掲載されている。

【5】プラットフォームの不正使用に関すること

Indeedでは、「求人情報における表示順位の操作」「掲載基準を回避する内容の記載」などのプラットフォームの不正使用は禁止されています。主に次のようなことが挙げられます。

【プラットフォームの不正使用について】

  • 求人情報を頻繁に再投稿することで表示順位を操作した。
  • 求人情報に、実際の勤務地以外の場所を掲載した。

(※引用・参考)Indeed Japan 株式会社:「Indeedで求人情報が表示されない理由。掲載基準を見直してみよう

Indeedに自社サイトをクローリングさせる4つのメリット

「直接投稿のほうがラクなのに、クローリングさせる意味はあるの?」

このように思われる人事担当者もいるのではないでしょうか?ここでは、自社サイトをIndeedにクローリングさせるメリットを解説します。

【1】求人数が多い場合は登録がラク

求人を1件ずつIndeedに登録していくのは大変です。

クローリングなら、すでに自社サイトにある求人内容を自動で取り込んでもらえるので、入力の手間がかかりません。

【2】動画で求職者に魅力を訴求できる

Indeed内の求人情報では、動画の掲載ができませんが、自社サイトであれば表現は自由です。

動画を活用すれば、膨大な情報を短時間で提供できるほか、社員インタビューなどにより、働く人のイメージや会社の雰囲気をリアルに伝えることが可能です。

【3】アクセス解析ツールで詳細な分析ができる

Indeedのコンバージョン・トラッキング・コードをサイトに埋め込んだり、GoogleアナリティクスなどのWeb解析ツールを使うことで、Indeed経由で求人ページを見た人の行動を分析できます。

たとえば、求人ページの閲覧後に社長のご挨拶のページが見られており、その後、もう一度、求人ページに戻って応募している、といったような、求職者の行動を可視化することも可能になります。

【4】複数の求人検索エンジンに対応しやすい

求人ボックスやスタンバイなどの求人検索エンジンに直接掲載したい場合、それぞれの求人検索エンジンに個別に登録する必要があります。クローリングであれば、こうした個別の情報登録は不要になり、複数の求人検索エンジンに対応しやすいです。
ただし、それぞれの掲載基準を満たす必要があるほか、求人検索エンジンによってクローリング方法も異なるため、自社サイトがある程度整っていても、それなりの労力が発生するでしょう。

弊社が提供する求人管理システム「Q-mate(キューメイト)」は、求人サイト「Indeed」に加え、「求人ボックス」「スタンバイ」「Googleしごと検索」の主要な求人検索エンジンに、クローリングすることなく、作成した求人情報をボタン1つで、一括掲載できます。ご興味のある方は、「採用・求人管理システム|Q-mate(キューメイト)」をご参照ください。

自社サイトを使わず、直接Indeedに投稿したほうがよいケース

実は、自社サイトを使わず、Indeedに求人を直接投稿したほうが効果が出やすい場合もあります。

いくつかケースを挙げますので、参考にしてみてください。

自社サイトが古い

ホームページを制作してから何年も経過している場合、Webサイトのデザインが時代遅れになっていることがあります。

見た目が全てではありませんが、特に若い人から見たときの印象はよくありません。

結果的に、応募率が下がってしまう可能性があります。

自社のサイトに応募フォームがない

自社の採用ページで、電話応募や履歴書郵送のみの受付しかできない場合は、せっかく求人を見てもらえても、なかなか応募してもらえません。

Indeedのフォーマットを使えば、Webで応募受付ができるので、そのほうが結果的に応募数は増える可能性が高いです。

また、直接投稿の場合、Indeed内で直接応募ができるので、途中での離脱も最小限にとどめることができます。

自社の求人ページがスマートフォンに対応していない

自社の求人ページがスマートフォンに対応していない場合、スマートフォンでIndeedを見ている人には求人が表示されなくなります。

Indeed利用者の80%以上はスマートフォンですので、効果が激減してしまいます。

この場合も、Indeedに直接、求人を掲載すれば自動でスマートフォン対応してくれます。

クローリングの申請方法

最後に、クローリングの申請方法について解説します。

実は、方法自体は簡単です。

アカウントの管理画面から、簡単にクローリング依頼の申請を送ることができます。

Indeed:クロール申請方法

「貴社のウェブサイトに掲載中の求人をスポンサー(有料)してIndeedに表示」をクリックします。
※無料で掲載している方は戸惑うと思いますが、後の画面で「無料」の設定が可能です。そのままクリックして進めると、次の画面が表示されます。

Indeed:クローリング申請方法

このページで、自社採用サイトのURLを入力し申請することで、自社採用サイトが掲載基準に満たしていれば、クローリングが可能になります。

無料で掲載したい場合は、「求人をスポンサーする(有料)」のチェックボックスを「外す」のを忘れないようにしてください。

Indeedへのクローリングの申請方法は以上です。

最後に

本記事では、クローリングの仕組みや条件、直接投稿との違いやメリットのほか、クローリングされない原因、申請方法を解説しました。

クローリングには多くのメリットがありますが、自社の求人ページがIndeedに対応していない場合は、必ずしもクローリング型の掲載にこだわる必要はありません。

求人数が少ない、自社サイトの改修が困難などの場合は「直接投稿」、動画を活用したい、求人数が多いなどの場合は「クローリング」など、自社の環境や求人ニーズにマッチする掲載方法を適用しましょう。

弊社クイックは、Indeedの認定パートナーで最高ランクとなる「プラチナパートナー」です。また、求人ボックスやスタンバイなど、Indeed以外の求人検索エンジンに求人情報を一括登録できる採用管理システム「Q-mate(キューメイト)」も提供しており、お客様の求人ニーズに合わせて、最適なご提案が可能です。
その他、Indeedについての質問・疑問などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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編集・執筆/中森規仁(中小企業診断士)

コピーライター、人事(採用担当)を経て、大手人材会社でディレクターとして、クリエイティブ企画や経営戦略にひもづいた人材採用・活用のコンサルティング業務などに従事。現在はIT企業勤務の傍ら、マーケティング・人材採用の領域を専門に中小企業支援を行っている。

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