学生と社会人をつなぐOB訪問アプリ「Matcher(マッチャー)」の使い方|採用担当向け COLUMN

更新日:2019.11.05

学生と社会人をつなぐOB訪問アプリ「Matcher(マッチャー)」の使い方|採用担当向け

昔からある採用経路の一つにOB訪問があります。
近頃はこのOB訪問を活性化させるための便利なWebサービスが登場しています。

本日は、OB訪問サービスのなかでも、幅広い採用担当の方が利用しやすいアプリ「Matcher(マッチャー)」の使い方や注意点について解説させていただきます。

目次

Matcher(マッチャー)とは

マッチャー:サイトTOPページ

Matcher(マッチャー)| OB訪問の新しい形

Matcherは、「学生に話を聞きたい社会人」と「就活の相談をしたい学生」をマッチングする、国内最大級のOB訪問支援アプリです。
利用は無料で、どなたでも利用できます。

2018年2月時点で、Webメディアに公開されている情報によると、Matcherに登録している学生ユーザーは2万人。
社会人ユーザーは6000人が登録しているとのことです。

運営会社のMatcher株式会社とリクルートキャリアとの業務提携が話題になったこともありました。

弊社(クイック)でも、社会人ユーザーとして登録している社員が何名かいます。

OB訪問アプリは、大手企業の社員でなくても使える?

この手のOB訪問アプリは、大手企業や有名なスタートアップ企業が、高学歴の学生と出会うためのアプリと認識されている採用担当の方もいらっしゃると思います。
確かに数年前まではその傾向がありました。

ただ、ここ数年で急成長している逆求人サービスもそうですが、市場に出たばかりのころは、一部のハイクラスな層が中心に利用していても、市場が広がるにつれて徐々に一般化してくるのが通例です。

OB訪問アプリも、どんどんユーザーの裾野が広がってきています。

OB訪問サービスのなかで、企業規模を問わず使いやすいのはMatcher

Matcherと同様のサービスで、規模の大きいものに「Visits OB」「ビズリーチ・キャンパス」があります。

Visits OBについて

「Visits OB」は企業公認の社員が登録しているケースが多く、大手企業がダイレクトリクルーティングを目的に組織的に運用しています。
大手企業の存在感が強いサービスと言えます。

ビズリーチ・キャンパスについて

「ビズリーチ・キャンパス」は、利用学生が国内主要大学39校に厳選されているクローズドなOB訪問サービスです。

こちらもやはり、上位大学×メジャー企業の傾向が強いマッチングサービスとなっています。

Matcherについて

Matcherは、企業側にも学生側にも特に制限なく、誰でも自由に登録して使える仕様になっています。

参入の障壁が低いこともあり、中小企業も含めた幅広い企業にとって参画しやすいOB訪問サービスとなっています。

Matcherの登録方法

Matcherの始め方は簡単です。
PCでサイトにアクセスするかスマホでアプリをダウンロードするかすると、以下のような登録画面が表示されます。

指示に従って入力すれば、利用準備は5分足らずで完了します。

Matcher登録画面

  1. 学生or社会人を聞かれるので「社会人」を選択
  2. 名前や会社名などのプロフィールを入力
  3. 職種と相談にのれることを選択
  4. 登録完了!

PCでも利用は可能ですが、学生と連絡を取り合うサービスですので、基本的には連絡のつきやすいアプリでの利用をお勧めします。

Matcherの使い方

ここからは具体的にMatcherの利用方法について解説していきます。
基本的には以下の3STEPになります。

STEP1.プロフィール欄の入力

学生に自分が何者か伝えるために、マイページから自分のプロフィールを編集しましょう。

「プロフィール」「過去の職歴」

この2つの項目を入力します。
ここに書かれた内容が、学生に対する自己紹介になるため重要な項目になります。

STEP2.プランの作成・公開

「学生が社会人のお願いを聞くかわりに、就活相談にのってもらえる」というのが、Matcherの仕組みです。

プランの作成は、学生にどんなお願いをするか、どんな話をしたいかを表明する項目だとお考えください。

マッチャー:プラン作成画面

「就活相談にのるので…〇〇〇〇してください。」というフォーマットに合わせて〇〇〇〇の部分を入力する形になるため、そこまで悩むことはないと思います。

〇〇〇〇の部分は、人によって様々です。
「おいしいお店を教えてください」というプライベートっぽいお願いもあれば、「1Dayインターンに参加してください」といったリクルーティング目的のお願いもあります。

Matcherでは、まず学生さんから社会人に「申請」するところからコミュニケーションが始まる仕組みのため、お願いの内容がユルいほど申請のハードルは下がります。

STEP3.学生さんからの申請⇒申請承認⇒メッセージのやりとり

プランを公開すると、その内容を見た学生さんから「申請」が届きます。
申請を社会人が承認するとメッセージのやりとりが可能になります。

使い方はLINEなどのメッセージアプリとほとんど同じです。
メッセージのやりとりに戸惑うことはないと思います。

やりとりの要点は以下の3つです。

  • あいさつ&簡単な自己紹介
  • 相談したい内容の共有(学生側)
  • 会う場所と日時の決定

基本的に、メッセージ上でおしゃべりがダラダラと続くことはなく、上記の3点をすり合わせできたら、じゃあ続きは会ってじっくり話しましょう、となります。

場所や時間は、学生さんから打診がくる場合もありますし、こちらから候補を提示しても構いません。そのときの流れで決めてください。面接の日程調整と同じようなものです。

日時がきまれば、実際に学生さんに会って話をします。
ここまでが一連の流れで、たくさんの学生さんに会いたい場合はこの流れを繰り返すことになります。

Matcher利用時の注意点

ここからは採用担当の方が、Matcherを利用する際の注意点について書いていきます。
OB訪問アプリは危険・リスクがあると言われることもあるのは、使い方を間違えるとネガティブな結果になってしまうためです。

学生さんとの素敵な出会いを実現するために、以下のポイントを押さえた上でご利用ください。

利用前に会社の規定を確認する

個人が会社名を出して社外で活動することを、就業規則などで禁止している企業もあります。

採用のために必要であることを、事前に関係各位に伝えた上で利用するようにしてください。

学生さんと会う時間・会う場所について

見知らぬ社会人と学生が、プライベートな場で会うわけですから、あらぬ誤解を生まないための配慮は必要です。

会う場所はオープンな場所、たとえば大通りにあるカフェなどが無難です。
異性の学生さんから申請があった際は、社内の面談ルームに来てもらうことにしている人もいます。

平日・休日はご自身の都合によって使い分けていただいて大丈夫ですが、時間帯は日中が好ましいです。

また、Matcherの利用規約には、未成年への飲酒強要をしないよう警告があります。
緊張を和らげるための適度な飲酒なら可と書かれていますが、あまりお勧めはしません。
実際、学生さん側もカフェを指定してくることが多いようです。

学生さんと会うときの服装について

服装は、平日であればスーツで(私服勤務の方はその限りではありません)。
休日であれば私服でも構いません。
清潔感のある服装と髪型を心がけてください。

途中で放置せず、即レスを心がける

メッセージのやりとりの途中に返事が滞ると、学生さんからレビューでマイナス評価を受けてしまうこともあるので注意してください。

基本的には、学生さんから申請やメッセージがあった際に、いつでも反応できるように、スマホアプリ版を使うことをお勧めします。
PC版のみでやりとりしていると、反応も遅くなりますし、メッセージを見落とす危険も高まります。

たまに申請を許可したあとに、自分からメッセージを送ってこない学生さんもいますが、そういった場合は、自分から声をかけてみても構いませんし(返事がこないこともありますが/汗)、そのままにしておいても構いません。

スカウト目的での利用は、節度を守りましょう

Matcherを利用する社会人の7割がボランティア的な気持ちで利用しており、3割が採用目的だとのデータがあります。

学生さんは就活相談が目的なので、当然ながらガツガツ勧誘すると迷惑に感じる学生さんが大半です。

後述しますが、Matcherには学生側からのレビューの仕組みがあるため、自分本位な使い方をすると評価が下がって、学生さんからの申請が来なくなります。

ひとしきり相談にのったあとで、「もし良かったら…」とインターンの案内や採用パンフレットを渡すなど、あくまで案内は付属的な扱いに留めるのが理想です。

※本気で学生さんをスカウトしたい場合は、Matcher上で別途スカウトサービスが1面談1万円~から利用可能です。

Matcherで学生と出会うためのコツ

Matcherは、社会人側から学生さんに申請を送ることはできません。
学生さんからの申請が来てはじめて、メッセージの交換ができる仕組みです。
そのため、学生さんに注目してもらうための、ちょっとした工夫が大切になります。

プロフィール欄を充実させる

学生さんが「誰に会おうかな…」と登録されている社会人のプロフィールを眺めたときに、「この人に話を聞いてみたい」と思ってもらうことが重要です。

ご安心いただきたいのは、決して華々しい経歴だけが求められるわけではありません。
ご自身が歩まれてきた、等身大のキャリアを伝えることが大切です。
転職のときに書く職歴書を、学生さんにも分かるように易しく書き直すようなイメージです。

場合によっては、ご自身が就職活動をしていた際に、どんな思いで取り組んでいたかなどに触れても良いと思います。

OB訪問という建前を壊す意味で、「OBではない方からのご連絡も歓迎です」などと書いておくのもハードルを下げる要因になります。

matcher プロフィール記入例

レビューを書いてもらうようにお願いする

面談して感触の良かった学生さんには、ぜひレビューの記入をお願いしましょう。

学生さんからすれば、知らない大人に会うのは緊張するものです。
もしも自分が興味をもった社会人に、他の学生が高評価のレビューをつけていれば、学生さんも気軽に申請を送りやすくなります。

レビューをお願いする際は、「たくさんの学生さんと会って話をしたいので、ぜひレビューを書いて欲しいんです」と正直に理由を添えてお願いすると協力してくれる学生さんも多いですよ。

当然ながら、5点満点を強要するのは厳禁です。念のため。

時期により、出会える学生さんに傾向がある

絶対ではありませんが、学生さんには傾向があります。

就活の早期である夏場は、いわゆる「自分探し」の学生さんが多いです。
そのため、就活とどのように向き合ったら良いのか、仕事のやりがいとはどんなものなのか、といった漠然とした問いが多くなります。

自身のロールモデルとなる人を求める気持ちもあるのか、比較的、若手の社会人にアプローチする学生さんが多いようです。
自分と年齢の近い社会人が、どんな目標をもって日々働いているのか、といったことに興味が強い時期です。

そこから年が明けて就活解禁の3月が近づくにつれ、学生さんの欲求はリアリティを増してきます。

面談でどんな点を見られるのか。企業分析をどうやればいいのか。自分の強み・弱みをどんな風に答えればいいのか。
就活の具体的なシーンが想像できるような悩みが増えてきます。

この時期になると、実際に面接官となるような、年配の社会人に対してのアプローチも増えてくる傾向があります。

ご自身のお立場や年齢なども考慮しつつ、学生さんに価値を返せるような面談を地道にコツコツ積み重ねることで、徐々に学生さんからの評判が上がり、申請が増えてくるはずです。

「採用担当:学生」の立場とは異なる、フラットな関係を築くことができるOB訪問アプリ。
採用目的で取り組むかどうかはさておき、人事担当の方にとっては使ってみて損のないツールです。

編集・執筆/中森規仁

コピーライター、求人媒体の管理・運用職を経て、2011年クイックに入社。ディレクター・プランナーとして、求人広告や採用企画(採用プランニング・採用ツールのご提案)、Indeedなどの広告運用に携わっています。2018年より本メディアの編集・執筆も兼任。

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