1.シニア採用とは
シニア採用は一般に、「65歳以上の人材を採用すること」を指します。
総務省統計局によると、2022年の65歳以上の高齢者人口は3627万人*となっており、総人口に対して29.1%を占めています。
また、内閣府が発表した「高齢化の推移と将来推計」から、高齢化率は今後も増加傾向を示すと推定されています。
(出典:内閣府 令和4年版高齢社会白書)
生産年齢人口と言われる15~64歳の人口が減少傾向にある中、定年引き上げや定年制の廃止などの社会の変化と相まって、シニア世代の活躍が期待されています。
豊富な人生経験やキャリアを有するシニア世代の採用をすることは、人材確保の手段として有効であるだけでなく、後述する様々なメリットを持ちます。
2.シニア採用の実態
シニア世代の増加に伴いその採用に対する注目が集まっている中、実際に就労しているシニア世代の数も着実に増加しています。
65歳以上就業者数と割合の推移を示した下記グラフによると、シニア世代の増加に伴いその就労者数も増加していることが分かります。
(出典:株式会社マイナビ シニア採用を検討している方必見! シニアの雇用状況とは?)
存在感を高めているシニア採用について、採用している企業の評価をご紹介します。
実際にシニア人材を雇用している企業に対してメリットを感じているかを尋ねたアンケート**では、83.5%が「感じている」と回答しており、シニア採用をしている企業の多くがシニア採用に満足していることが分かります。
また、「メリットを感じている」と回答した167人に対する「どのようなメリットがありますか」という質問への回答として、「業務に関する豊富な知識や経験がある」(78.4%)、次いで「人手不足を解消できる」(76.6%)となり、単なる人手不足解消のにならず、実際の業務へのポジティブな影響があることが伺えます。
**アデコ株式会社 働くシニアを対象にした調査
その他にも、シニア採用をするメリットとして、以下の内容が考えられます。
・定着率が高い
・遅刻が少なく、勤務態度が真面目
・シフトの融通が利きやすい
・若手への教育機会が増える
・細かな気配りができる
・対応が丁寧である
・人脈が活用できる
「定着率が高い」について、詳しく解説します。
シニア世代は、その人数の増加状況から、採用に注目が集まっていると説明しました。
しかしそれだけでなく、入社後の定着率が高いこともシニア採用のメリットです。
転職者***数の推移を見ると、過去1年間に離職を経験した転職者の割合は、年齢が高まるにつれて下がっています。
(出典:総務省統計局 転職者比率)
ここから、短期間で離職するシニア世代は低いことが分かります。
そのため、シニア世代を採用することにより。採用活動に対する費用削減が期待できます。
***就業者のうち前職のある者で、過去1年間に離職を経験した者
3.シニア採用にIndeedが向いている理由
ここまでシニア採用についての実態やメリットなどご紹介してきましたが、シニア採用を成功させるためにはIndeed(インディード)がおすすめです。
ここから、シニア採用にIndeedが向いている理由とその活用方法について解説します。
3-1.シニア世代のIndeed活用が多い
ネットを活用したサービスであるIndeedですが、シニアの利用も多いことが分かっています。
以下のグラフは、Indeed Japan株式会社が公表している、Indeed上で行われた「60代」「70代」のそれぞれのキーワードを含む仕事検索状況を調べた調査結果を示しています。
・「70代」の仕事検索数
「70代」をキーワードとした検索数は、この5年間で50倍以上となっており、70代の仕事探しの需要が急激に高まったことが伺えます。
・「60代」の仕事検索数
「60代」をキーワードとした検索数も7.9倍の増加がみられました。
上記2つのグラフより、Indeedを活用するシニア世代が増えていることが分かります。
また、同調査では「年齢が支障となって仕事が見つからない(60代、男性)」「はっきり理由は言われていないが、年齢を理由に不採用になったと感じた(60代、女性)」「(自分の年齢を対象とした)求人がない(60代、男性)」といった声も聞かれたといいます。
調査を行ったIndeed Japan株式会社では、「高齢であることを理由として仕事がなかなか見つからないと感じた経験から、自分の年代でも採用されやすい仕事をみつけたいと考え、『70代』『60代』といったキーワードで仕事を探す人が増えているものと考えられます。高年齢層の人々の仕事探しにおける課題が示唆されました」と分析しています。
そのため、シニア採用を検討している企業側の受け入れ態勢の整備を実施することにより応募獲得から採用に至るまでのフローがスムーズになるでしょう。
3-2.「勤務地×キーワード」検索
Indeedは「キーワード」×「勤務地」というシンプルな作りですが、特定エリアで求人を検索する求職者の志向性に合わせて設計されています。
機能上の制約がなく勤務地を検索できるため、勤務したい場所が明確な方への訴求に適しています。
シニア世代の場合、長距離移動に抵抗を感じる方や決まった場所に長く定住している方が多いと考えられるため、働く場所の優先順位は高いと予想されます。
そのため、「勤務地×キーワード」を自由に記述して求人検索をすることができるIndeedが適しています。
4.シニア採用のIndeed掲載ポイント
4-1.シニア世代が気にする内容を記載する
以下の表は、Indeed Japan株式会社による「シニア世代の就業」に関する意識調査の結果です。
この結果から、肉体や精神の健康や気力の維持に対して不安を感じる方が多いことが分かります。
そのため、求職者が「自分の体力で問題なく働ける」ことを判断できるような言い回しを用いて原稿を記載すると良いでしょう。
具体的には、
・荷物は機械で運ぶため、重いものを運ぶ心配はありません。
・60代の方も活躍中
・座り仕事のため、体力に自信がない方でも安心してお仕事していただけます
などの記載が考えられます。
他にも、これまでの経験やスキルを活かして働きたいシニア世代は多いと考えられるため、特に正社員採用においては、「任せたい仕事は○○と△△です」のように仕事内容を明記することが肝要です。
また、弊社にてシニア採用のご支援をさせていただいている企業様の原稿への流入キーワードを確認すると、「シニア」「60代」などの年齢に関するワードが散見されます。
ここから、シニア層の仕事選びの基準として、「自身の年齢でも応募可能かどうか」を気にする傾向が見て取れます。
そのため、体力的に無理のないシフトの組み方を認めていくなど、シニアへの配慮が採用成功に繋がる可能性を高めると言えるでしょう。
4-2.関連キーワードを入れる
Indeedは「求職者の検索履歴」「検索ワード」「原稿内のキーワード」がうまくかみ合った際に原稿が表示される仕組みとなっています。
そのため、検索されやすいキーワードを原稿内に散りばめることで原稿が上位表示されやすくなります。
シニア世代から検索されるためのキーワードとして、Indeed社のコチラの記事に推奨キーワードが記載されています。
以下、記事内引用です。
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高齢者も再び社会との接点を持ちたいなどの理由から、仕事を求めるケースがあります。待遇よりも社会貢献や人との関わりを重視する傾向も見られます。
推奨キーワード例:「チームで行う仕事」「交流会多数あり」「セカンドライフ」「経験を生かして地域に貢献」 など
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他にも、例えば飲食店の調理担当を採用したい場合、「キッチンスタッフ」と記載するよりも「調理師」と記載することによりシニア世代からの検索にヒットする可能性が高まります。
このように、貴社の募集職種に応じたシニア世代に検索されるキーワードを原稿内部に記載することでシニア世代からの応募獲得が期待できます。
5.まとめ
今回はシニア採用にIndeedが適している理由と掲載方法についてご紹介しました。
弊社クイックは、Indeedの運用実績が豊富なパートナーとして、Indeed 認定パートナーの中で最上位ランクの「プラチナムパートナー」に認定されており、無料のセミナーも開催しております。
Indeedにお困りの企業様はぜひ、お問い合わせください。
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