面接後の不採用メールの作成方法とは? タイミングやポイントも解説 COLUMN

2026.02.25

2026.02.25

    面接後に応募者へ送る不採用メールの役割は、単なる選考結果の連絡のみに留まりません。応募者にとっては、企業の姿勢や価値観を感じ取る重要な接点です。対応次第では、企業への信頼感を高めることもあれば、反対に不信感を残してしまう場合もあります。

    近年は応募者体験(CX:Candidate Experience)の考え方が重視されており、不採用時のコミュニケーションも企業ブランドの一部として捉えられるようになっています。

    そこで本記事では、新卒・中途採用それぞれの場面を想定しながら、面接後の不採用メールの重要性や送るタイミング、作成方法などを解説します。文例も併せて紹介しているので、不採用メールの作成にお困りの方は、ぜひ参考になさってください。

    【この記事で分かること】

    • 面接後の不採用メールが企業に与える影響
    • 面接後の不採用メールを送る適切なタイミングと文章構成
    • 面接後の不採用メールの文例

    面接後の不採用メールが重要な理由

    まずは、面接後の不採用メールにこだわる重要性から解説します。

    候補者は将来の顧客・パートナーになる可能性があるため

    不採用となった応募者であっても、その後の人生で自社と全く関わらなくなるとは限りません。将来的に自社の商品やサービスを利用する顧客になる可能性もあれば、別の企業で取引先や協業相手として再会するケースも考えられます。

    このような背景から、採用活動は「人を選ぶ場」であると同時に、企業が社会と接点を持つ広報活動の一環でもあると言えます。不誠実な対応をしてしまうと、応募者個人にとっての印象に留まらず、社会的な評価にも影響が広がる可能性があります。

    特に現在は、Webサイト上の口コミやSNSを通じて情報が共有されやすい環境です。過度に恐れる必要はありませんが、応募者一人ひとりをビジネスパーソンとして尊重する姿勢が、結果的に企業活動全体の信頼性を支えることにつながります。

    誠実な対応が採用力アップにつながるため

    採用市場では、企業が応募者を選ぶだけではなく、応募者も企業を選ぶ時代へと変化しています。その中で、不採用時の対応も含めた一連の体験が、企業評価の判断材料になるケースが増えています。

    たとえ不採用であっても「対応が丁寧だった」「誠実に向き合ってくれた」と感じてもらえれば、企業に対する信頼は残ります。このような体験は、将来的な再応募や知人への紹介といった形で、間接的に採用活動を後押しすることがあります。

    不採用対応はトラブルを避けるための守りの業務と捉えられがちですが、応募者体験を重視することで、中長期的には企業の信頼性や採用力を高める要素になり得ます。誠実な対応を積み重ねる姿勢が、結果として採用活動全体の質を底上げしていくのです。

    面接後の不採用メールを送るタイミング

    不採用メールは「何を書くか」だけではなく「いつ送るか」も応募者体験に大きく影響します。結果を待つ応募者は、不安や緊張を抱えた状態で連絡を待ち続けています。通知のタイミングが遅れると、それだけで企業への不信感につながる恐れがあるため注意しましょう。

    また多くの応募者は複数社の選考を並行して進めています。そのため、連絡の遅れは応募者にとって判断や行動の妨げとなり、不利益になり得ます。通知のタイミングもまた、企業の誠実さを測る重要な指標である点を認識することが重要です。

    では、面接後に不採用メールを送る適切なタイミングはいつなのでしょうか。ここから詳しく解説していきます。

    3日以内、遅くとも1週間以内

    採否が決定した後は、できるだけ早く不採用メールを送ることが望ましいとされています。一般的な目安としては、面接後3日以内、遅くとも1週間以内に連絡するケースが多く見られます。

    ただし、早ければ良いというものでもありません。面接終了直後の通知では「十分に検討されていないのではないか」という印象を応募者に与えかねません。一方で、連絡が遅過ぎると、企業への不信感や対応への不満につながりやすくなります。

    重要なのは、迅速さと丁寧さのバランスです。職種や選考フローによって適切なタイミングは異なりますが、「応募者を不安にさせない」という視点を持った連絡を心がけることが大切です。

    遅延する場合はフォローを行う

    選考状況や社内調整の都合により、結果の確定に時間がかかることも珍しくありません。そのような場合でも、応募者を連絡なしに待たせない配慮が求められます。

    あらかじめ結果連絡の目安日を伝えておく、あるいは1週間が経過する前に「現在選考中である」旨を一報入れるだけでも、応募者の不安は大きく軽減されます。結果が出ていない状態が続くと、応募者は「放置されている」と感じやすくなるため注意が必要です。

    フォローの際は、多忙さなどを言い訳にする必要はありません。事実と状況を簡潔に伝え、誠実な姿勢を示すことが信頼関係を保つことにつながります。

    面接後の不採用メールの文章構成

    不採用メールは、企業としての公式な連絡文書です。構成が整っていないと、意図しない誤解やトラブルを招く恐れがあります。

    あらかじめ基本となる文章構成を押さえておくことで、配慮不足や記載ミスを防ぎやすくなります。ここでは、新卒・中途を問わず共通して押さえるべき基本的な不採用メールの構成要素について解説します。

    件名

    件名は、応募者が最初に目にする情報であり、メール全体の印象を左右します。日々多くのメールを受け取っている応募者が見落とさないよう、「【選考結果のご連絡】株式会社〇〇」のように、一目で要件と差出人が判別できる表記が求められます。一方で、感情的な表現や、件名で合否を伝えることは、応募者の心情への配慮として避けることが重要です。

    宛名

    宛名は、応募者一人ひとりへの配慮を示す重要な要素です。必ずフルネームで記載し、誤字脱字がないよう細心の注意を払う必要があります。

    名前の間違いは、個人情報の取り扱いに対する不安や、事務的に扱われている印象を与えかねません。送信前にはリストとの照合や複数人での確認を行い、表記ゆれにも注意しましょう。宛名を正確に記載することは、信頼関係を保つための基本です。

    あいさつ・感謝の言葉

    本題である選考結果を伝える前に、まずは簡潔にあいさつを述べ、応募や面接に対する感謝を伝えることが大切です。自社を選んで応募してもらったことや、面接に時間を割いてくれたことへの謝意を簡潔に述べます。

    この一文があることで、応募者の受け止め方が和らぐ効果が期待できます。長文にする必要はありませんが、企業を代表する公式文書として、丁寧で誠実な表現を意識しましょう。ただし、形式的になりすぎないよう注意が必要です。

    選考結果

    選考結果は、応募者の心情に配慮しつつも、曖昧にならないよう明確に伝える必要があります。「不採用」という直接的な表現は避けつつ「慎重に検討した結果、今回はご希望に沿いかねる結果となりました」といった丁寧な言い回しが一般的です。

    結果が曖昧だと、問い合わせや誤解につながる恐れがあります。一方で、詳細な理由説明や評価コメントを加える必要はありません。事実を簡潔に伝え、感情と事務連絡のバランスを取ることが重要です。

    応募書類の取り扱い

    履歴書や職務経歴書は、応募者の大切な個人情報です。不採用メールの中で、これらの書類をどのように取り扱うのかを明記することで、応募者の不安を軽減できます。

    「弊社にて責任をもって破棄します」「郵送にて返却します」など、自社規定に基づいた対応を具体的に記載することで、情報管理への不安を払拭することができます。

    結びのあいさつ

    メールの締めくくりには、応募者の今後の活躍や健勝を祈る一文を添えます。不採用という結果であっても、誠実な印象を残し、関係性を穏やかに終えるための大切な要素です。

    結びの言葉は印象に残りやすいため、形式的過ぎず、上から目線に受け取られない表現を心がけましょう。企業のブランドイメージにも影響するポイントです。

    署名

    署名は、企業としての責任の所在を示す役割を持ちます。会社名、部署名、担当者名、連絡先を明記し、必要に応じて問い合わせができる状態にしておくことが望ましいです。

    企業名のみの署名は、冷淡で事務的な印象を与えてしまう場合があります。担当者名や連絡先を記載することで、最後まで責任を持って対応してくれたという印象を与えられます。

    面接後の不採用メールを作成する際のポイント

    不採用メールは、形式が整っていれば十分というものではありません。言葉の選び方や伝え方によって、企業の姿勢や価値観が応募者に伝わる重要なコミュニケーションです。

    公式な通知としての体裁を保ちつつ、丁寧さと簡潔さを両立させる必要があります。また応募者の心情に配慮しながらも、選考結果は明確に伝えなければなりません。

    ここでは、不採用メールを作成する際に押さえておきたいポイントを解説します。

    件名・宛名は正確に記載する

    件名や宛名は事務的に見えやすい部分ですが、実は企業の配慮や信頼性が表れやすいポイントです。件名は、選考結果の連絡であることと差出人の企業名が一目で分かる表現にする必要があります。曖昧な件名は見落とされる原因にもなります。

    宛名は必ずフルネームで正確に記載しましょう。誤字脱字があると「雑に扱われた」という印象を与えかねません。応募者は多くの企業とやり取りしているため、小さなミスでも企業イメージに影響します。送信前のダブルチェック体制を整え、テンプレートを使用する場合でも最終確認を怠らないことが重要です。

    本文は丁寧な表現でまとめる

    不採用メールの本文では、まず応募や面接に対する感謝を伝えることが基本です。その上で「不採用」という直接的な表現を避けつつ、結果は丁寧かつ明確に伝えます。曖昧過ぎる表現は誤解や問い合わせにつながるため注意が必要です。

    定型文であっても、構成や言葉選び次第で誠意は十分に伝えられます。重要なのは、感謝・結果・配慮のバランスです。過度にへりくだった表現や感情的な言い回しは避け、企業として必要な情報を過不足なく伝えましょう。誠意ある言葉選びを心がけることで、トラブルを未然に防ぐことにつながります。

    不採用の理由は伏せる

    不採用理由を応募者に伝える法的義務はなく、実務上も理由を記載しないのが一般的です。詳細な理由を伝えることは、応募者の納得感を醸成するどころか、反論やトラブルを誘発する可能性があります。

    また、選考基準の公平性や一貫性を保つためにも、理由を個別に伝えない判断は合理的です。理由を伏せることは、応募者を突き放す行為ではなく、企業と応募者双方を守るための配慮であるともいえます。これらの背景を踏まえ、丁寧な言い回しで結果のみを伝えることが大切です。

    適切な面接後の不採用メールの文例

    ここまで解説してきた考え方や注意点を踏まえ、実際の不採用メールの文例をご紹介します。不採用メールは状況によって配慮すべきポイントが異なり、新卒・中途・特殊ケースでは文面の考え方も変わります。

    新卒採用における不採用メール

    新卒採用では、多くの学生が初めての就職活動に臨んでおり、不採用メールが精神的な負担につながりやすい点に配慮が必要です。特に最終面接まで進んだ学生に対しては、これまでの選考への参加や努力に対する感謝を丁寧に伝える姿勢が求められます。

    文例は以下の通りです。

    件名:【選考結果のご連絡】株式会社〇〇

    〇〇〇〇様(フルネーム)

    株式会社〇〇の採用担当〇〇と申します。
    この度は、弊社にご応募いただき、誠にありがとうございました。
    また、お忙しいところ面接にもご足労いただき、重ねて御礼申し上げます。

    〇〇様との最終面接の内容を踏まえ、社内にて慎重に検討を重ねた結果、誠に残念ながら
    ご期待に沿いかねる結果となりました。お時間を割いて弊社の選考を受けていただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり大変恐縮ではございますが、ご理解いただけますと幸いです。

    なお、お預かりした応募書類につきましては、弊社にて責任を持って破棄いたします。 (履歴書に記載されておりますご住所に郵送にてご返却いたします。)

    末筆ではございますが、〇〇様のさらなるご活躍、ご健勝を心よりお祈り申し上げます。

    (署名)

    文面では、応募や面接に時間を割いてくれたことへの感謝を明確にしつつ、結果は簡潔に伝えましょう。可能であれば「真剣に検討した結果」といった表現を添えることで、慎重な選考を行ったことが伝わります。不採用であっても「受けて良かった」と感じてもらえる対応は、将来の応募や企業イメージにも良い影響を与えます。

    中途採用における不採用メール

    中途採用では、スキルや経験が募集要件とわずかに合致しなかったために見送るケースも少なくありません。応募者は即戦力として評価できる人材である可能性も高く、不採用メールを単なる終了連絡で終わらせない視点が重要です。

    件名:【選考結果のご連絡】株式会社〇〇

    〇〇〇〇様(フルネーム)

    株式会社〇〇、採用担当の〇〇でございます。
    この度は、弊社にご応募いただきまして、誠にありがとうございました。
    またお忙しい中面接に足をお運びいただき、重ねて御礼申し上げます。

    最終面接でお伺いした内容を踏まえ、社内にて慎重に検討を重ねました結果、誠に残念ながら、今回はご期待に沿いかねる結果となりました。
    大変恐縮ではございますが、何卒ご了承いただけますようお願い申し上げます。

    なお、お預かりした応募書類につきましては、弊社にて責任を持って破棄いたします。 (履歴書に記載されておりますご住所に郵送にてご返却いたします。)

    末筆ながら、〇〇様の今後より一層のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

    (署名)

    文面では、応募や面接への感謝を述べた上で、結果を丁寧に伝えます。その際「今回はご縁がなかった」という表現にとどめ、将来の可能性を安易に約束しないことが大切です。

    丁寧な対応を心がけることで、企業への信頼感を維持し、将来的な再接点につながる余地を残せます。

    面接を無断欠席された場合の不採用メール

    面接を無断欠席された場合であっても、不採用メールを送ることには意味があります。連絡が取れなかった背景に、体調不良や不測の事態がある可能性も否定できません。

    また企業として対応を完結させることで、記録上の整理やトラブル防止にもつながります。

    件名:【選考結果のご連絡】株式会社〇〇

    〇〇〇〇様(フルネーム)

    株式会社〇〇、採用担当の〇〇でございます。
    この度は、数ある企業から弊社をお選びいただき、誠にありがとうございました。

    〇月〇日の〇時より、〇〇様と面接をさせていただくお約束でございましたが、当日のご参加が確認できなかったため、ご連絡いたしました。

    弊社より何度か確認のご連絡をいたしましたが、お返事を頂けていない状況かと存じます。
    つきましては、社内で検討し、誠に残念ながら今回はご希望に添いかねる結果となりました。
    大変恐縮ではございますが、何卒ご了承いただけますようお願い申し上げます。

    なお、お預かりした応募書類につきましては、弊社にて責任を持って破棄いたします。 (履歴書に記載されておりますご住所に郵送にてご返却いたします。)

    末筆ながら、〇〇様のより一層のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

    (署名)

    文面は感情的にならず、事務的かつ丁寧な表現を心がけましょう。事実を簡潔に伝え、不採用の結果を通知することで、企業側の姿勢を明確にできます。応募者を責める表現は避け、冷静な対応を徹底することが重要です。

    まとめ

    面接後の不採用メールは、単なる結果通知ではなく、企業の姿勢や価値観が伝わる重要なコミュニケーションです。送るタイミング、文章構成、言葉選びを適切に行うことで、応募者体験を損なわず、企業への信頼感を維持できます。新卒・中途・特殊ケースそれぞれで配慮すべき点を押さえることも欠かせません。

    一方で、不採用対応を含む採用活動全般を社内だけで判断・対応し続けることが負担になる場合もあるでしょう。

    そのようなときは、採用に関する設計から運用、コミュニケーション改善まで幅広く支援できる株式会社クイックにお任せください。自社の採用に課題を感じている方や、何から改善すればよいのか分からずお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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