学生が知りたいこと×企業の強み×説明会ならでは感、が成功の方程式
学生が興味をもっていることに対して、自社の強みをぶつけることができれば、学生の心は動きます。
この大原則を外さないことが何よりも重要です。
そして、発信する情報が、会社説明会というリアルの場だからこそ伝えられるものだと、さらに効果は倍増します。
たとえば、社風を知りたい学生に、素敵な先輩社員との座談会の場を提供できれば、たったそれだけでも学生の満足度は高まります。
学生目線の情報提供をすることが大事です。
学生が企業について知りたいこと、とは何か?
学生は、企業のどんなことを知りたいのか?
その答えは、実は簡単に知ることができます。
こんなデータが出ています。
※出典:リクルートキャリア:就職白書2018-就職活動中の情報収集について
青い棒グラフが、学生が知りたいと答えた割合。
赤の折れ線グラフが、実際に学生が知ることができた割合です。
分かりやすいように、
「学生が知りたいこと」と
「学生が知りたかったが、企業からの情報提供が不十分だったこと」
の上位10位を抜き出してみました。
両方に共通するところにはオレンジ色を付けています。
学生が説明会で知りたいことベスト10
- 経営方針・事業戦略
- 勤務地
- 具体的な仕事内容
- 社風・企業文化
- 初任給
- 有給休暇の取得日数・取得率
- 取り扱っている製品やサービス
- 企業・各種団体等の理念
- 採用選考の基準
- 離職者数または離職率
学生が知りたかったが、企業からの情報提供が不十分だったことベスト10
- 社内の人間関係
- 有給休暇の取得日数・取得率
- 所定外労働時間(残業など)の実績
- 採用選考の基準
- 離職者または離職率
- 社風・企業文化
- 具体的な仕事内容
- 平均勤続年収
- 昇進・昇格の基準
- 従業員の平均年収や30歳・40歳での年収
オレンジ色を付けたところは、知りたいと思う学生が多いにも関わらず、企業が十分に情報提供できていない領域です。
この中から、自社がアピールできそうなポイントを見つけてユニークな訴求ができれば、効果は絶大です。
※自社の強みについての考え方は、こちらも参考にしてみてください
採用ブランディングがこれからの採用に必要な理由と、実施のメリット・方法を解説。
会社説明会は、ナビサイトや会社ホームページでは、伝え切れないことを伝える場
改めて、先ほどのグラフを見返してみましょう。
勤務地や初任給、転勤の有無、平均勤続年数…、必ずしも、説明会で伝えなくても良い内容も、たくさん含まれていることがお分かりいただけると思います。
会社ホームページをコピペした内容の説明会が学生に不評なのは、会社概要などの情報が、わざわざ説明会に行かなくても手に入る情報だからです。
学生は忙しいなか、交通費まで使って来社してくれています。
その労力に応えられるだけのコンテンツを用意して初めて、学生の満足度が高い会社説明会になるのです。
同じ内容でも、伝え方を変えれば魅力は倍増する
初任給や勤務地のように簡潔に説明できるものを除いて、ほとんどの情報は、説明会仕様にアレンジすることで、より伝えたい内容を強調することが可能です。
パワーポイントを使って説明するだけではなく、リアルイベントならではのライブ感を発揮することが重要です。
たとえば以下のような形に置き換えるだけでも、説明会に活気が生まれます。
◆経営方針・事業戦略
◆企業・各種団体等の理念
◆採用選考の基準
⇒経営者自らが登壇し語る
◆具体的な仕事内容
⇒先輩が自らの言葉でやりがいを語る
⇒オフィスやミーティングのようすを見学してもらう
◆社風・企業文化
◆有給休暇の取得日数・取得率
⇒先輩とのフリートークなどを設けて、ざっくばらんに会話してもらう。
ナビサイト上で説明するよりも、社員の言葉で伝えたほうが説得力は増します。
◆取り扱っている製品やサービス
⇒職場や工場見学などを公開することで理解が深まります。
ポイントは、せっかく自社に足を運んでもらっているのだから、
「できる限り実物を見せましょう」「体験してもらいましょう」ということです。
説明会で、現場の協力が得られないときの対処法
これまでご紹介したライブ感のある説明会。
ひとつ難点があるとすれば、どれもこれも現場の協力を得ないと実現が難しいことです。
会社によっては、売上の立たない会社説明会のために、営業社員の時間を拘束することが難しいこともあると思います。
経営者の方が採用に無関心で、説明会で毎回話をしてもらうのが難しいこともあると思います。
慌ただしい雰囲気のオフィスを見学させるのは逆効果では…という企業もあるかもしれません。
そんなときには代替の策を用意することで、少なからずカバーができます。
リクルーティング映像を活用する
近頃は、説明会でリクルーティング映像を流す企業が増えてきています。
だからウチも!
とただ追随するだけだと、あまり効果を得られないのですが、今回のように目的をもって映像制作すれば、大きな効果を発揮してくれます。
たとえば、先輩社員が説明会に出られないのでインタビュー映像を使用する。
社長からのメッセージを伝えたい。
仕事風景を見せたい。等々。
自社の魅力を伝えるために、何を見せられると良いのかを明確にしたうえで、ピンポイントで映像を活用できると狙った効果が出やすくなりますし、制作費用も抑えられます。
⇒関連サービス:採用映像制作について
少人数制にして、対話型の説明会にする
映像を作る予算も厳しい…!
ということであれば、こんな方法はいかがでしょうか。
2~3人くらいの超少人数の説明会にしてしまい、個別指導塾のように手とり足とりの会社説明を行うんです。
大人数に、質の高い情報を一斉に届けようと思うと映像などの力を借りないと難しいかもしれません。
しかし、マンツーマンに近い状態なら、特別なツールがなくても学生の痒いところに手が届く会社説明を行えるはずです。
特に、現場を経験したことがあり、仕事の魅力を自分の言葉で語れる人事担当の方には、ピッタリの方法だと思います。
社内の啓蒙も、人事担当者の重要なミッション
魅力的な説明会を実施するためには、特別な演出は必ずしも必要ではありません。
社員の肉声でやりがいが語られるだけでも、
パワーポイント一辺倒の説明会と比べれば天と地ほどの違いが出ます。
重要なのは、採用のために会社が一枚岩になることです。
各部署の社員が採用に対して興味を持ち、採用活動に参加することが大切です。
弊社、クイックでは、
「まるごと見せますセミナー」と題して、
自社の会社説明会を、人事の方向けに定期的に公開しています。
現場の協力が得られると、学生にとってどんなメリットがあるのか。
採用映像を活用することで、会社理解はどう深まるのか。
学生の視点にたって、他社の説明会を見られる貴重なセミナーとなっています。
参加費は無料ですので、ご興味のある方はぜひ一度お越しください。
社長様や人事の責任者様などにご同伴いただき、「他所はこんなにやっているのだから、ウチも…」と、社内営業のツールとしてご活用いただくのも大歓迎です。
ぜひお越しください。お待ちしています。
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