採用パンフレットの作り方。内容や構成、デザインのコツ COLUMN

更新日:2019.11.05

採用パンフレットの作り方。内容や構成、デザインのコツ

採用活動のツールのひとつである、採用パンフレット。内容次第では採用の母集団形成や採用数にも大きく影響します。今回は採用パンフレットの基本的な作り方をご紹介します。

採用成功するために必要な考え方をまとめました。

目次

採用パンフレットの役割とは?

まずは採用パンフレットの役割や入れるべき項目について説明します。

採用パンフレットの3つの役割

採用パンフレットは求職者にアプローチするためのツールとして合同企業説明会や会社説明会で配られることが多く、主に3つの役割があります。

【1】自社についての理解促進

採用パンフレットには、求職者に自社の事業内容の理解を促す役割があります。事業内容を紹介するための会社案内やパンフレットを用意している企業は多いですが、そのほとんどはクライアントに配ることを前提として作られています。そのため、業界に詳しくない求職者、特に新卒者にとっては内容が理解できないこともあります。採用パンフレットでは、会社案内とは違った表現を用いて、知識がない人でも事業内容を理解できるような工夫を施す必要があります。

【2】自社への共感を醸成

求職者の中でも社会人経験がない新卒者は、業種や職種によっては働くイメージがまったくわかないことがあります。しかし、業種や職種についてわかりやすく綴られ、社内の雰囲気が伝わる採用パンフレットがあれば、入社後の自分を想像しやすくなり、企業に共感や親しみを持ってもらうきっかけにもなります。

【3】求職者のギモンを解決

採用パンフレットには、求職者に寄り添った形で、入社にあたっての疑問や不安を解消する役割もあります。業務内容や福利厚生に関するQ&Aや先輩社員へのインタビューがこれに当たり、求職者目線で見たときにわかりやすい内容にすることが求められます。

採用パンフレットを構成する内容

採用パンフレットは以下の内容で構成されることが多いです。ただし、これらを網羅することは必須ではなく、採用フロー全体のなかで採用パンフレットに持たせる役割によっては、要素を絞り込んでもかまいません

表紙・裏表紙

採用パンフレットの顔となり、自社のイメージに直結する部分です。どんなイメージを与えたいかによってデザインが変わります。インパクトを持たせて他社との差別化を図るために、 丸型にしたり自社製品の形状に切り抜くなどの特別な見た目にしたりするのも丸型にしたり自社製品の形状に切り抜くなどの特別な見た目にしたりするのもひとつの方法です。

採用キャッチコピー

こちらも表紙同様、自社のイメージに直結します。求職者の印象に残るのは、簡潔でインパクトがあるキャッチコピーです。長くても20文字程度に抑えるのが良いでしょう。自社が大切にしているスタンスをもとに考えるのがスムーズです。複数の単語を並べただけのシンプルなパターンや、疑問・逆説・比較などの表現で求職者の興味を惹くパターンもあります。

創業理念・沿革

自社の歴史について説明します。ただ単にこれまでの出来事を並べるのではなく、自社にとってのターニングポイントをピックアップするといった工夫をし、ストーリー性を持たせると求職者の理解につながります。

事業説明

自社の事業について説明します。求職者の理解を深めるために、できるだけわかりやすい表現にすることがポイントです。業界特有の表現や専門用語を使う場合は知識のない求職者でも理解できるような補足などを入れましょう。イラストや漫画を使って説明するとよりわかりやすく、親しみをもたらします。

採用メッセージ

求職者に対するメッセージです。一般的には「簡単な事業内容説明→企業としての今後やスタンス→求職者に期待すること」という流れで構成されることが多いです。求職者に伝えたいことをコンパクトにまとめて、500文字前後に抑えます。

先輩社員の声

実際に働いている社員の声は、求職者が最も知りたい部分のひとつです。新卒1年目の社員、中途社員、子育て中の女性社員など、複数の立場からの声を掲載すると、より社内の雰囲気が伝わります。ただし、自社の良い面ばかりをアピールすると、求職者は「こんな都合の良い話があるはずはない」「信ぴょう性に欠ける」と感じ、逆効果になることもあります。ネガティブにならないように配慮しつつ、リアルな現場の声を届けるために、「業務上でこんな苦労があったが、こうして乗り越えた」といった内容のエピソードを入れると良いでしょう。

募集要項

募集要項には正確さはもちろん、実際の働き方をイメージできるような具体性も必要です。例えば、募集職種の欄は「〇〇の提案営業」だけで終わらせずに、営業手段や扱う商材などについても明確に説明します。

福利厚生・教育体制

就職先を選ぶ際に、福利厚生や教育体制を重要視する求職者も少なくありません。内容の羅列だけではイメージが湧きにくいので、実際に社員がどのように活用しているかを紹介するのも良いでしょう。

社風・社外活動

自社らしさをアピールできる部分です。説明だけではわかりにくいので、写真などを使ってより雰囲気が伝わるようにしましょう。

採用パンフレットの作り方

制作スケジュールから実際の流れまで、採用パンフレットの具体的な作り方をご紹介します。

採用パンフレットの制作スケジュール

基本的には採用パンフレットが必要となる3カ月前から準備に入ります
自社の採用活動のスケジュールに合わせて進めていきましょう。

経団連の採用指針に則る場合は5~6月にスタート

経団連は2020年春入社まで会社説明会などの広報活動は3月1日から、面接などの選考活動は6月1日から解禁とし、10月1日を内定日と定めています。
採用パンフレットは、3月から始まる広報活動(企業説明会や合同説明会)のほか、前年の8月~9月に開催するインターンや就職セミナー、大学訪問・大学説明会などで使用される場合もあるため、5月~6月には制作の準備を始めていきます。
しかし、経団連会長は2018年9月の定例会で「2021年春入社からこのルールを廃止する」と発言しており、今後の動向によってはスケジュールが大きく変わる可能性もあります。

※経団連に代わって就活ルールを主導することになった政府は、2022年春入社以降も、現行の就活スケジュールを維持する方針を表明しています。

採用パンフレット制作の5ステップ

採用パンフレット制作の流れは以下です。

【1】採用戦略・ターゲットの策定

採用戦略を立て、採用ターゲットを具体的にしていきます。その内容を採用担当者だけでなく、社内でしっかりと共有することによって、採用パンフレット制作はもちろん、採用活動全体がスムーズに進みます。

【2】パンフレットの目的を明確化

採用パンフレットを使ってどんな目的を果たしたいか、どのようなことを伝えたいかについて考えていきます。これをもとに採用パンフレットのコンテンツを決めます。

【3】制作スケジュールの決定

採用パンフレットのコンテンツが明確になったら、制作スケジュールを決めていきます。基本的には使用する3カ月前から準備に入ります。コンテンツによっては、役員や社員へのインタビューや写真撮影が必要となるので、そちらのスケジュールも調整しておきましょう。

【4】制作依頼先の選定

採用パンフレットの制作は、多くの場合は制作会社に依頼する必要があります。クリエイターが在籍しているデザイン会社などクリエイターが在籍しているデザイン会社など、自社で制作体制が整っている場合はそちらと相談しましょう。
制作会社を選ぶ際は、採用関連の制作を得意とし、採用や人事の知識を持っているのかどうかに着目してください。採用パンフレットと一般的なパンフレットとでは、注意すべきポイントが異なるためです。
採用コンサルティング会社がコンサルティングの一環として採用パンフレットの制作を行っている場合もあります。

【5】制作開始

採用パンフレットの制作を進めていきます。理想の採用パンフレットが作れるように、制作側としっかりイメージをすり合わせておきましょう。

採用パンフレットでこだわるべき要素

採用パンフレットの中でも、以下の要素はしっかりと作り込むことが重要です。

デザイン

採用パンフレットの第一印象を決める部分です。思いきって派手なデザインにしてインパクトを狙ったり、自社らしさを全面に出したりしても良いでしょう。採用コンセプトに合わせて戦略的なデザインを考えてください。

キャッチコピー

キャッチコピーも採用パンフレットの第一印象に大きく関わる要素です。採用コンセプトに沿って、言葉選びや表現の推敲を行いましょう。

文章

求職者がしっかりと理解できる文章であることが絶対条件です。できるだけ簡潔でわかりやすい表現を心がけましょう。可能であれば自社に関する知識がない人に読んでもらい、内容が理解できるかどうか確認するのも有効です。

パンフレットの形状

採用パンフレットは縦型A4サイズのものが多いですが、他社との差別化を図るために形状やサイズ、材質にこだわると独自性が出せます。

採用パンフレット作りの3つのコツ

最後に、採用パンフレット制作の3つのコツをまとめます。

求職者へのブランディングツールと考える

採用パンフレットは採用活動において重要な情報提供ツールであり情報提供ツールであり、同時に求職者へのブランディングツールとしても大きな役割を果たします。自社を求職者に対してどんなふうに見せたいかを意識して制作しましょう。そのためには、他社との差別化が非常に重要です。

いつどのように活用するのかを決めておく

採用パンフレットは制作に数カ月ヶ月を要します。そのため、事前に活用のタイミングを決めておき、計画的に制作することが大切です。例えば、説明会で配布する、インターンでの自社の説明に用いるといった使い方が考えられます。

面白さ・遊び心も大切

採用パンフレットのデザインやコンテンツに面白さや遊び心を取り入れれば、親しみやすさや前衛的な姿勢をアピールすることにつながります。求職者が「応募したい!」と感じるようなパンフレットは何かという基準をもとに工夫を施しましょう。

まとめ

採用パンフレットはコンテンツを充実させることはもちろん、しっかりとスケジュールを立てて作っていくことが大切です。採用活動に大きな影響を与えるツールであることを念頭に置いて、制作を進めていきましょう。

【関連ページ】
パンフレット・リーフレット等印刷物・ブース装飾:サービス紹介ページ

採用成功するために必要な考え方をまとめました。

監修/中森規仁

コピーライター、求人媒体の管理・運用職を経て、2011年クイックに入社。ディレクター・プランナーとして、求人広告や採用企画(採用プランニング・採用ツールのご提案)に携わっています。2018年より本メディアの編集・執筆も兼任。御用の方はこちらまで⇒nakamori-norihito@919.jp

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