知っておきたい採用サイト制作の費用相場・料金
採用サイトの制作は、費用相場によって、できる内容が異なります。ここでは、相場ごとの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
無料の場合
採用サイトを無料で作成できるサービスの多くは、基本サービスは無料、オプションは有料の「フリーミアム」モデルを導入しています。機能や容量に制限があるほか、サポートを受けられないデメリットがありますが、無料で制作できるため、コストを抑えて機能を試したい企業に向いているでしょう。また、有料オプションが充実しているサービスの場合、無料プランからスタートし、必要に応じてグレードアップすることも一つの手段です。
【メリット】
- 無料で立ち上げられる
- 無料で露出を増やせる
- 機能や効果を試せる
【デメリット】
- 機能や求人票・画像掲載の数が制限される
- 掲載項目が限られ、他社との差別化が難しい
- 掲載内容や文書は自社対応
10万円未満の相場
10万円未満の価格帯では、シンプルな採用サイトデザインで、既存のテンプレートを用いてサイトを構築します。一般的には、企業ロゴや写真を掲載し、定型的な求人情報を入力する仕組みです。費用を抑えられるメリットはあるものの、シンプルなテンプレートのため、デザインが画一的で他社との差別化を図りにくいデメリットがあります。さらに、共通のプラットフォームを利用しているため、カスタマイズできないことが大半です。
【メリット】
- 費用を抑えられる
- 低価格で露出を増やせる
- 構築期間が短い
【デメリット】
- デザインが画一的
- カスタマイズできないことが多い
- 掲載項目が限られ、他社との差別化が難しい
- 掲載内容や文書、写真撮影などは自社対応
10万円~50万円未満の相場
10万円~50万円未満の価格帯では、掲載項目などに大きな制約がなく、オリジナルデザインの制作も可能になります。ただし、動画や凝ったデザインは組み込めず、ページ構成に大きな自由度がないなど、制限があります。無料の場合と同様、掲載内容や文書は自社対応となるケースが多いほか、取材や写真撮影も自社でおこなう必要があります。
【メリット】
- 掲載項目などに大きな制約がない
- 無料よりも選べるページデザイン・ページ構成の幅が広がる
- 上位レンジであればオリジナルデザインが使える可能性がある
【デメリット】
- 動画、容量の大きいデザインは組み込めないことが多い
- 掲載内容や文書、写真撮影などは自社対応
50万円~150万円未満の相場
50万円~150万円未満の価格帯であれば、オリジナルの採用サイトの制作が可能です。デザインやページ構成を自社独自のコンテンツで制作できるほか、上位の価格帯では、写真撮影や取材もプランに含まれてくるため、充実した採用サイトのコンテンツを立ち上げられます。ただし、予算的に、オリジナルの採用サイトに動画や更新頻度の高いページにCMS(Contents Management System:コンテンツ管理システム)を組み込むなどは難しいでしょう。
【メリット】
- 自社の目的に合わせたオリジナルの採用サイトを制作可能
- 掲載内容のライティングをお任せできる
- 上位価格帯では、写真撮影や取材も含まれてくる
【デメリット】
- オリジナルで制作するため、工期がかがる
- デザインや取材・写真撮影など内容によって費用相場が異なる
- 動画やCMS構築は対応できないケースが多い
150万円以上の相場
150万円以上の価格帯では、オリジナルの採用サイト制作はもちろん、程度の差はありますが、動画やCMS構築なども可能になってきます。ただし、動画撮影は、コンセプト設計や出演者の決定、シナリオ作成や社内許可手続きなど多くの工数が発生するため、入念な準備と期間を要します。また、CMSをオリジナルで構築する際には、予算を踏まえて対象ページを決めるなどの対応も必要でしょう。
制作会社によっては、採用コンサルティングにも対応しており、自社の課題に合わせて選定することが重要です。
【メリット】
- 掲載内容のライティングもお任せできる
- 尺や内容によっては、サイト内に動画を組み込める
- 価格帯によっては、オリジナル採用サイトにCMSを組み込める
- コンサルティングに対応している制作会社もある
【デメリット】
- 制作期間が長くなる
- 動画を撮影する場合は、自社の対応や工数も多く発生する
【企業規模別】おすすめ採用サイト制作会社の費用
ここでは、企業規模別に、採用サイト制作会社の費用例を見ていきます。
大手制作会社の料金表
【1】株式会社クイック
弊社クイックの採用サイト制作サービスは、コンサルティングの下、採用戦略面からアプローチし、採用サイト制作をご支援しています。採用マーケティングのメソッドを取り入れた独自のフレームワーク「採活力」を活用し、依頼企業の強みを引き出して、ニーズに合った魅力的なコンテンツを提案します。
採用戦略に沿ったサイトの構築や採用ブランドの強化を目指す企業に最適です。
【料金】
Webサイト:60万円~
ランディングページ:30万円~
【URL】
https://919.jp/
弊社クイックの採用サイト制作について詳しく知りたい方は「採用Webサイト制作」、制作事例を知りたい方は「採用サイトの事例一覧」、採用コンサルティングについては「クイックの採用コンサルティング」を参考にしてください。
【2】株式会社ONE
同社は、テンプレートを活用した低価格プランからオーダーメイドまで、柔軟な採用サイト制作サービスを展開しています。テンプレートプラン「サクツク」は、既存のテンプレートを活用した管理画面機能付きのCMSで、リーズナブルに採用サイトの制作が可能です。日々の更新作業を含む代行サービスも用意されており、手軽かつリーズナブルに採用サイトを構築・運用したい企業におすすめです。
【料金】
テンプレートプラン:20万円~
オーダーメイド:100万円~
【URL】
https://one-group.jp/creative/
中規模・小規模制作会社の料金表
【1】株式会社ハイファクトリ
同社は、採用サイト制作に特化したサービス「採用サイト制作ラボ」を運営しています。採用サイト制作ラボは、「スマートフォン自動変換」「RCMS 更新システム導入」「8ページ以上のサイト構成」「Indeed&Googleしごと検索対応」の4つの基本機能を備えており、低価格ながらエントリーの量と質を高める採用サイトの制作が可能です。
採用効率を経済的に向上させたい企業には最適な選択です。
【料金】
スタンダードプラン:19.8万円~
ゴールドプラン:39.8万円~
プラチナプラン:77.8万円~
【URL】
https://www.recruitlabo.com/
【2】株式会社イツザイ
同社は、ブランディングから企画、デザインや運用まで、自社で一貫しておこなうことで、中間マージンを排除し、低価格での採用サイト制作を実現しています。UI(User Interface)とUX(User Experience)に特化したサイト制作に力を入れており、求職者のクリック数増加や離脱率の低減が可能です。
WordPressを使用した容易な更新機能の構築も可能であり、低価格でサイト構築・運用をしたい企業におすすめです。
【料金】
Webサイト: 60万円~(WordPress 12ページ)
ランディングページ:25万円~
【URL】
https://i23i.com/
無料で作れる!?採用サイト構築ツール
ここでは、無料で作れる採用サイト構築ツールを紹介します。
Indeed
Indeed Japan株式会社が運営するIndeedは、キーワード検索によって、求人情報を表示させる仕組みの求人サイトです。「直接投稿」と「クローリング」の2つの掲載方法があり、「直接投稿」では、テンプレートに画像や文書をアップして求人票を無料で作成することが可能です。「クローリング」は、自社の採用サイト情報をIndeedのシステムに読み取ってもらう(クローリング)方法です。
求職者ニーズの高いキーワードを求人情報や自社の採用サイトに組み込むことで、自社の露出を高められます。「スポンサー求人」という有料オプションを利用して広告運用をおこなうことで、より求職者を集めることが可能です。
Indeedについて詳しく知りたい方は、「Indeed(インディード)とは? 採用成功させるための情報まとめ|仕組み・費用・効果など」の記事を参考にしてください。
Indeedや求人ボックスに対応したQ-mate
弊社クイックがご提供している「Q-mate(キューメイト)」は、4つの主要求人検索サイト「Indeed」「求人ボックス」「スタンバイ」「Googleしごと検索(Google for Jobs)」に対応した求人管理システムです。誰でも簡単に、求人情報を掲載でき、1クリックでこれらの求人検索サイトに公開掲載できます。
求人原稿の作成から応募者管理、効果検証まで、さまざまな機能が活用できるほか、Indeed内で応募が完結できる仕組み「Indeedエントリー」に対応しており、求職者の応募可能性が高まります。これは大きなメリットといえるでしょう。
【URL】
https://saiyo-salon.jp/service/qmate-ats/
engage
エン・ジャパン株式会社が運営するengageは、求人の掲載から採用まで、全て無料でおこなえる採用支援サービスです。応募フォームの設置をはじめ、IndeedやGoogleしごと検索(Google for Jobs)といった、大手求人サービスと自動連携しています。簡単操作で求人掲載でき、手軽に採用サイトを構築できます。
面接日程の連絡などの応募者管理も可能なため、無料で採用活動をおこないたい企業におすすめです。
【URL】
https://en-gage.net/company/logout/
採用サイトの費用相場を把握するための重要ポイント
採用サイトの費用相場を把握するためには、採用サイトで実現したいことを明確化することが重要です。ここでは、費用相場に影響する重要ポイントを紹介します。
写真撮影の有無
写真撮影を制作会社に外注する場合、プロのフォトグラファーの手配やそれにともなう人件費などの費用が発生します。費用を抑えたい場合は自社で撮影するのも一つの選択肢ですがが、「採用ブランドを高めたい」「デザインを強化したい」といった場合は、高額であってもプロに写真撮影を依頼するほうがおすすめです。
企画・ディレクションの有無
テンプレートや簡易なCMSで採用サイトを構築する場合、自社対応が基本になります。低価格である反面、企画・ディレクションは発生しないことが一般的です。効果の高いオリジナルの採用サイトを制作するには、企画・ディレクションが不可欠です。質の高い採用サイトを制作したいのであれば、企画・ディレクションに対応している制作会社に依頼しましょう。
動画コンテンツ制作の有無
動画コンテンツ制作の有無は、費用相場に大きく影響します。動画制作には、シナリオの作成から機材調達、撮影スタッフ手配、動画編集など、多くの費用が発生する対応が含まれます。会社説明会動画や採用ブランディング動画など、撮影する動画の種類によっても費用は異なるため、十分な検討が必要です。
会社説明会動画や採用動画について詳しく知りたい方は、「会社説明会動画で採用を成功させるには? 作り方や構成、配信まで徹底解説!」や「効果的な採用動画作成ポイント4つ!13の作成ステップやトレンド、成功事例も紹介」の記事を参考にしてください。
インタビューの実施、ライティングの有無
インタビューの実施やライティングを制作会社に依頼する場合は、それにともなう費用が発生します。簡潔に掲載する程度であれば、インタビューやライティングは自社での対応も可能ですが、本格的なインタビューを掲載したい場合は、制作会社にインタビューやライティングを依頼すべきでしょう。写真撮影をともなうケースが大半のため、人件費なども一定の費用が発生します。
CMS構築の有無
既存のテンプレートにCMSが組み込まれている場合は、新たな構築費用は発生しません。しかしオリジナルの採用サイトを立ち上げる際は、CMS構築の検討が必要です。頻繁に更新するページには、CMS構築を組み込んだほうがよいでしょう。ただし、簡単なものでも50万円以上と高額になるため、費用対効果を十分に考慮して検討すべきです。
コンサルティングの有無
採用マーケティングなど採用戦略に踏み込んだコンサルティングによって、企業の魅力を引き出し、コンテンツを作り上げる制作会社があります。コンサルティングに対応している制作会社であれば、採用における自社のブランド力を高め、採用ターゲットにマッチした採用サイトを作り上げることが可能です。
自社の魅力の引き出し方を詳しく知りたい方は、「会社の魅力を出すには?8つの切り口と魅力の見つけ方フレームワークを解説!」の記事を参考にしてください。
弊社クイックでは、独自フレームワーク「採活力」を活用したコンサルティングによって、企業のニーズにマッチした魅力的なコンテンツを提案可能です。弊社クイックの採用サイト制作に興味のある方は、「採用Webサイト制作」をご参照ください。
採用サイトと連携できる管理ツール
最後に、採用サイトと連携できる管理ツールを紹介します。
新卒採用に特化したACCESS ON LINE(AOL)
マイナビが提供するACCESS ON LINEは、説明会や面接の予約管理のほか、面接官スケジューリング、合否管理も自在におこなえる採用管理システムです。充実したデータ分析機能を活用し、エントリー経路ごとの成果率や進捗管理も可能です。マイナビとのシームレス連携はもちろんのこと、適性テストやWeb面接の各種サービス連携も実現できます。マイナビを導入している企業におすすめです。
まとめ
本記事では、採用サイト制作の費用相場や、相場を把握するための重要ポイントに加えて、おすすめの制作会社の費用、検索エンジンや採用サイトと連携できる管理ツールを解説しました。
採用サイト制作の費用相場を把握するには、動画コンテンツの組み込みや採用ブランディングなど、採用サイトで実現したいことの明確化が不可欠です。
本記事を参考に、採用サイト制作の費用相場を把握し、自社にマッチした制作会社を選択してください。
また、採用サイト制作を具体的に進める際は、自社の魅力を理解することも重要です。求職者から見た自社の魅力とは何か、弊社で作成した以下のシートも合わせてご活用ください。
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