エッセンシャルワーカーとは?注目される背景や該当職種の一覧を紹介 COLUMN

公開日:2022.07.21

更新日:2022.08.01

    エッセンシャルワーカーとは?注目される背景や該当職種の一覧を紹介

    「エッセンシャルワーカーという言葉をよく聞くが、どんな職種があるか分からない」

    「介護や物流の人材を採用したいが、エッセンシャルワーカーならではの注意点を知りたい」

    コロナ禍で急速に注目を浴びるようになった「エッセンシャルワーカー」。社会活動に不可欠な労働にも関わらず、働く現場には多くの課題があるといわれる職種です。

    エッセンシャルワーカーに気持ち良く働いてもらいたいものの、採用や雇用環境にどのように注意したらいいか分からないという声もよく聞かれます。

    この記事ではエッセンシャルワーカーの定義や職種、エッセンシャルワーカーならではの就労課題についてお伝えします。エッセンシャルワーカーに生き生きと働いてもらいたいという方はぜひ参考にしてください。

    目次

    エッセンシャルワーカーとは

    「エッセンシャルワーカー(essential worker)」とは、直訳すると「必要不可欠な労働者」となり、社会基盤を支えるために必要不可欠な仕事に従事する労働者のことを指します。

    エッセンシャルワーカーと混同されがちな働き方としてブルーカラーが挙げられます。

    ブルーカラーとは、現場で作業を行う作業員や技術者のことで、主に肉体的な労働を提供します。

    一方、エッセンシャルワーカーは「必要不可欠(エッセンシャル)」という言葉から分かるように、人々の生活基盤を守るために必須となる仕事に従事する人々という意味が含まれています。従って、ブルーカラーはもちろんのこと、事務職であるホワイトカラーであっても職場や職種によってはエッセンシャルワーカーに該当することもあるのです。

    コロナ禍では感染のリスクを抱えながら働くエッセンシャルワーカーに、感謝や敬意を表す動きが生まれました。2020年には、新語・流行語大賞にもノミネートされた言葉でもあります。

    エッセンシャルワーカーが注目を集めた背景

    前述のように、エッセンシャルワーカーという呼び方は、2020年の新型コロナウイルス感染症を機に急速に認知が広まりました。

    世界中がロックダウンなどの感染対策を行う状況下で、感染のリスクを負いながら現場で働く人々に対して、大統領や首相など国のトップが「エッセンシャルワーカー」という単語を用いて感謝や敬意を表し、メディアでも広く取り上げられたためです。

    エッセンシャルワーカーの重要性が世間的に認識されるのと同時に、日本では人手不足という実態が問題視されています。一例として、厚生労働省の「令和2年版厚生労働白書」では、高齢化が進む日本では2040年には労働者の約5人に1人が医療・福祉分野に従事する必要があることが示されており、需給バランスの改善が必要といわれています。

    求人の観点では、コロナ禍以降エッセンシャルワーカーに対する需要は大きく増加しています。特に医療現場では、「介護」「看護」に関する求人は、2020年時点で昨年比60%以上の増加となっています。また通販やデリバリーの需要が伸びたことでドライバーのような「物流」の求人も大きく伸び、今後もエッセンシャルワーカーの需要は継続して高まることが予想されます。

     参考:「エッセンシャルワーカー」の仕事動向を調査 Indeed Japan

    その他、少子化に伴う労働人口の減少や高齢化に伴う介護人口の増加も、エッセンシャルワーカーが注目されている背景の一つといえます。

    エッセンシャルワーカーの代表的な職種

    エッセンシャルワーカーに従事する方の代表的な職種を紹介します。各職種が抱える課題にも言及しているため、該当職種の採用を考えている方は参考にしてください。

    医療従事者

    医師や看護師、薬剤師など医療に従事する人々は、エッセンシャルワーカーの代表的な職種です。

    また、直接医療を提供する人々だけでなく、バックヤードの検査技師、事務員や清掃員など医療機関で働く人々も、エッセンシャルワーカーに含まれる傾向にあります。

    人々の命を救いたいという高い志を持った従事者が多いのが特徴である一方で、非常事態であっても業務上のリスクにさらされながら、最前線で医療を提供する緊張感が高い職場といえます。それにも関わらず労働条件など待遇の低さも課題となっています。

    福祉関係者

    高齢者施設や障がい者支援施設などで働く介護士や、幼稚園教諭や保育士など、介護や保育に従事する人々もエッセンシャルワーカーとされます。

    介護や保育は高齢者や幼児などを相手にする仕事なので、三密(密集・密接・密閉)を避けにくいリスクにさらされている環境といえます。また、コロナ以前より、介護士や保育士は求人ニーズに対して人手不足であることが業界の課題として問題視されていました。

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    運輸(交通)・物流

    電車やバスなど公共交通機関の運転手や職員、宅配便のトラック運転手や配達員など、運輸や物流に携わる人々もエッセンシャルワーカーとされます。コロナ禍で宅配やインターネット通販が増えたことで、特に物流においては働き手の需要が増加しました。

    しかし、物流事業者には中小企業も多いため、待遇面の低さや雇用の不安定さが問題点として取り上げられます。そのため、生産性向上も含めた処遇の改善が課題となっている分野といえます。また、現場を担うドライバーや配達員・作業員は三密を避けにくい労働環境にあり、感染リスクを常に抱えている点も改善点の一つでしょう。

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    小売・販売

    スーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストアなど、食料品や生活必需品を販売する小売店で働く人々もエッセンシャルワーカーとされます。

    小売・販売業は利用者の選択ができないため、従業員は不特定多数の顧客と接触を持たざるを得ません。2020年4月ごろは、消費者のマスク着用や手指消毒などの意識にばらつきがあり、販売員がリスクとストレスを抱えるケースも見られました。

    雇用を維持する上では、タッチレス支払いなどの設備投資や仕組み化を進めるとともに、労働者のモチベーションを高める処遇面への配慮も必要でしょう。

    第一次産業従事者

    農業・林業・漁業など一次産業に従事する人々もエッセンシャルワーカーとされます。国勢調査によると、15歳以上就業者における一次産業への従事者の割合は、年々減少傾向にあり、人材不足が喫緊の課題となっています。

    日本での食料自給率の維持には、一次産業への従事者が必要不可欠です。しかし、過酷な肉体労働や収入が不安定になりがちなことから労働者が減っている現状があり、コロナ禍以前より労働力確保の問題が指摘されていました。

    インフラ事業者

    電気・水道・ガス・通信など、日常生活を支えるインフラの維持に携わる人々も、エッセンシャルワーカーとされます。ライフラインは震災などの非常事態でも早い復旧が必要なため、緊急性・リスクともに高い仕事です。

    インフラの維持に携わる仕事の中でも、コロナ禍でのごみ収集の仕事は特に注目されました。自粛生活で家庭ごみの総量が増えたことに加え、爆発物やコロナ感染者のマスクなどを扱うリスクが浮き彫りになったからです。危険かつ必要不可欠な仕事ですが、コロナをきっかけに国や一般の人々から改めて感謝の意が表明されました。

    エッセンシャルワーカーの就労課題

    エッセンシャルワーカーの就労課題をお伝えします。エッセンシャルワーカーの応募を増やしたい場合などは、参考にしてください。

    待遇が悪い

    エッセンシャルワーカーは業務負荷が高い割に、賃金などの待遇面が低いことが共通課題の一つとなっています。医療従事者の例を挙げると、コロナ禍で病院の収支悪化を背景に、従業員の賞与引き下げを行ったケースも話題に上がりました。

    小売業や介護業界では、パートなどの非正規雇用社員の数が多いことも、待遇面が向上しにくい要因の一つに挙げられます。エッセンシャルワーカーの働き手を増やすためにも、仕事への献身に応える待遇面の改善が欠かせない要素となってきます。また、利益創出のためには、内部の生産性向上も重要な取り組みといえるでしょう。

    人材不足

    人々の生活基盤を守るための重要な働き手であるエッセンシャルワーカーですが、人材不足は喫緊の課題です。その結果、従事者にとっても「代わりの人材がいない」「休みが取れない」など、一人ひとりに業務過多のしわ寄せが来る点も課題となっています。

    2020年に公益社団法人日本看護協会が実施した「看護職員の新型コロナウイルス感染症対応に関する実態調査」によると、34%の病院が「看護職員の不足感がある」と回答しています。人材不足な現場でも昼夜問わず働くことを強いられ、現場の従事者の心身の疲労がピークに達している過酷な状況がうかがえます。

    待遇面などすぐに改善することが難しい課題もありますが、エッセンシャルワーカーの魅力ややりがいを訴えることで、従事者を増やす努力も必要といえます。

    従業員のメンタルヘルス不調

    世間全体として、コロナ禍で生活様式が大きく変わったため、職場や仕事でストレスを感じている人は増加傾向にあります。エッセンシャルワーカーのメンタル問題はさらに深刻です。

    エッセンシャルワーカーの多くは、使命感をもって職務遂行をしています。そのため、高い負荷があるにも関わらず、つい仕事をやり過ぎてしまう場合も少なくありません。その結果、体調不良やメンタルヘルスへと繋がってしまいやすいのです。

    昨今「肉体労働」「頭脳労働」に続く第三の労働として「感情労働」が注目を浴びています。アメリカの社会学者アーリー・ラッセル・ホックシールドが提唱した働き方の概念で、感情の抑制、緊張、忍耐といったコントロールが必要とされる労働を指します。

    エッセンシャルワーカーの多くは「感情労働」の定義に当てはまるため、今後ますますメンタルケアが重要になるでしょう。

    業務上のリスク

    エッセンシャルワーカーは、コロナ禍においてもオフィスワーカーのようなリモートワークへの移行は困難な業務ばかりです。結果的に、感染などのリスクを負いながら仕事をしなければならない状況は大きな業務リスクといえます。

    医療従事者をはじめとして、清掃・ごみ収集、物流、小売業など、多くのエッセンシャルワーカーは自分の身を守りながら働くことが強いられているのです。

    コロナ禍では、世間ではゾーニング(区分け)の徹底やアクリル板の設置など感染症に対する取り組みが一気に広がりました。エッセンシャルワーカーのように業務上やむを得ないリスクが存在する場合、感染ガイドラインの作成や徹底実行を行うことで、業務リスクをできるだけ軽減する対策が重要となります。

    まとめ

    急速に蔓延した新型コロナウイルス感染症の影響によって、エッセンシャルワーカーという働き方に注目が集まるようになりました。

    非常事態でも献身的に働く姿がクローズアップされ、エッセンシャルワーカーに対する価値は見直されたものの、就労環境や待遇面においては共通の課題を抱えています。

    採用募集をする際は求人票には待遇のみならず、社風や仕事のやりがいなども記述し、エッセンシャルワーカーが生き生きと働ける環境を作り出すようにしましょう。

    また介護や物流は業界ならではの求人のコツがあるため、ノウハウを知りたい方は業界研究のセミナーにぜひご参加ください。

    医療・物流業界以外の方でも、採用・求人のコツにご興味がある方は個別にご連絡ください。




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