株式会社エム・トラスト様 | コアバリューを言語化し、自社の魅力が社内でも共通認識に CASE

今回の取り組みの背景について教えて下さい。

当社は首都圏を中心に建設業を展開しております。
建設業界では、慢性的な人手不足が深刻な状態にあります。
当社も特に若手層の採用に課題を抱えておりました。

これまでも中途採用を行っておりましたが、
人材の確保が事業拡大のペースに追いつかないために
新規案件の受注を断念せざるを得ない状況が続いておりました。

この状況を打開し、さらなる成長を実現するには、
若手人材を安定的に確保できる体制の構築が不可欠でした。
「新卒採用のノウハウを自社で内製化したい。」
という思いから、今回の取り組みを開始いたしました。

なぜ弊社をお選びいただきましたか？

新卒採用に初めて取り組むということもあり、
新卒採用に特化したコンサルティング会社を複数社検討いたしました。
その中で、クイックさんを選定した決め手となったのは以下の2点です。
・伴走型の支援体制
・オーダーメイドで柔軟な対応

特に、当社の状況に合わせたソリューションを提供いただけるという点が、
最終的な決定要因となりました。

新卒採用の経験がない当社にとって、
採用プロセス全般に関する不明点が多数ありました。
そのため、採用チームと共に歩みながら、
一から支援していただける体制は非常に魅力的でした。

どんな取り組みを行ないましたか？

新卒採用における設計から母集団形成、その後の採用プロセスに至るまで、
全般的な支援をお願いしております。
特に注力したのが、採用設計サービス「採活力」です。
初めて新卒であり、かつ採用難職種（＝施工管理）が含まれているという理由から採用設計を特に重要視しました。
「採活力」では、2日間にわたるワークショップを実施し、
経営層・現場責任者・総務部門を巻き込んで、
採用設計全般の言語化を行いました。

具体的には、以下の項目について整理いたしました。
・人材要件
・ペルソナ
・自社の魅力
・競合分析
・採用コンセプト
・候補者体験

更に、26年卒から新規で新卒採用を開始するにあたり、
年間の採用目標や月ごとのKPI設定、使用する手法などについて、
チャネル選定を含めた具体的なご提案をいただきました。

また、弊社では毎年「営業3名、施工管理3名、現場作業員3名」を
それぞれ採用することを目標に掲げていますが、
各職種の募集方法については手探りの状態でした。

中途採用と新卒採用のどちらを採用すべきか。
大卒・専門卒のいずれをターゲットにすべきか。
総合職として一括採用するのか、職種別に採用するのか。
このような基本方針から、整理・ご提案をしていただきました。

採活力の中で感じた魅力を教えて下さい。

コンサルタント2名のファシリテーションやヒアリングに応じて回答するだけで、
採用活動の全体像が自然と明確化されていく感覚を持ちました。

ワークショップでの問いかけを通じて、
自社の魅力を整理するための様々な意見を収集できたことは、
今後の採用活動の方針策定において非常に有意義だったと感じています。

自分の頭の中で漠然としていた考えも、
適切な問いかけやフィードバックをいただくことで客観的に整理され、
採用活動を進める上での道筋が見えてきました。

また、経営層から会社の成り立ちや背景について情報を共有していただくとともに、
他部署の幹部とそれぞれの部署の魅力を共有し合う機会がありました。
この過程で、私自身が知らなかった会社の一面や、
他部署が大切にしている仕事のスタンスを知ることができました。
これにより、改めて自社の魅力を再認識することにも繋がりました。
例えば、施工現場の責任者がワークショップ中に話をしていた
「誠実な施工をしている（＝見えない部分まで、絶対に手を抜かない）」
という言葉は、自社の本質的な価値を端的に表現したものです。

この、核心的な価値を明確に言語化できたことは有意義だったと感じております。
実際の現場で大事にしていることも
採用チームとして再認識することができたと感じています。

全社を巻き込んで進めていくことが重要だと考えているため、
他部署の社員に採用への積極的な関与を促すという観点から、
最初に全員で集まり設計のすり合わせを行えたことは有効だったと感じています。

言語化を通じてさまざまな認識の共通化が図られたこと、
そしてそれをレポートとして「見える化」していただいたことで、
日々の業務の中で立ち返る基盤ができました。
これらを用いることで、共通認識を風化させることなく、
今後の採用活動に反映していけると考えております。

また今回の取り組みを通じて
「自社が大切にする”誠実さ”とは何か。」
を改めて考え直す良い機会にもなりました。

当初は採用活動の設計が目的でしたが、
自分自身も仕事の中で
「”誠実さ”を提供するとはどういうことなのか」
を考えながら仕事に取り組む意識が芽生えました。

今後の期待について教えて下さい。

現場の責任者や経営陣を巻き込み、
当社の一員として採用活動を進めて欲しいと思っています。

また、全員が採用活動に参加するための「ハブ」としての役割を担っていただくことで、
初年度の新卒採用を成功に導いていただきたいと思っています。

さらに、総務部門に対しても実務面でのサポートをお願いしたいと考えています。
具体的には、「いつ誰が何をどのように実行していくか。」
といった具体的な計画立案から実行までの細かな部分をリードしていただけると
大変嬉しく思います。

このプロジェクトの担当コンサルタント

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