株式会社コアシンク様　採用支援事例 CASE

お客様情報

株式会社コアシンク様は、主要顧客から2期連続でパートナーアワードを受賞しており、きめ細やかなサポートが高く評価されています。また、営業担当者がエンジニアの性格や強みを的確に把握している点が、大きな強みです。

お客様とクイックの関係

2023年8月、同社取締役の中村様が、クイック主催の「面接官研修（公開研修）」にご参加くださいました。その後、フォロー面談や商談を通じて、関係性を深めてまいりました。（担当：利藤、藤岡）

ご依頼前の課題

株式会社コアシンク様は「正社員100名体制」を目指し、積極的に採用活動を展開してきました。しかし、社員の定着に課題があり、社員数が思うように増加しない時期が続いていました。

想定される課題

• 給与や評価制度に基づく魅力が2～3年で限界を迎える。
• 活躍期間を長期視点（5～10年）で設計できていない。
• 採用時に組織型・非組織型の特性を十分に考慮していない。

さらに、希望案件へのアサインや給与改善が行われているものの、従業員の昇進や昇格への意欲は低く、会社の方向性と社員の志向との乖離が生じている状況が見受けられました。

この背景には、企業理念や組織の魅力が明文化されておらず、社員への浸透が不十分であること、さらに採用時にこれらを十分に伝え切れていないことが、主な要因として考えられました。

ご提案内容：「採活力」の導入

クイックでは、課題解決に向けた取り組みとして「採活力」プログラムを提案し、1日間のワークショップとエンジニアへのインタビューを実施しました。

ワークショップ
・参加者：社長、役員、エンジニア5名
・内容：午前中に「人材要件の整理」、午後に「会社の魅力の再定義」をテーマに掲げ、参加者全員でディスカッションを行い、自由に意見を出し合いました。

インタビュー
・対象者：エンジニア3名
・内容：1対1の深掘りインタビュー

これらの成果を基に、クイックが「採活力レポート」を作成し、同社に提供しました。

レポート内容
・人材要件
・4つの魅力
・競合分析
・ペルソナ
・採用コンセプト
・候補者体験

採活力を提案した背景

取締役の中村様との商談を通じて、お二人が「社員数を100名体制にしたい」という強い想いを抱かれていることを深く感じました。しかし、その目標に向けて何を軸として採用活動を進めるべきかが明確でない状況や、自社の特長が十分に伝わっていない点が課題として見受けられました。

例えば、ホームページを拝見した際、一般的なSES企業として認識されかねない印象を受け、「コアシンク様らしさ」を明確に示す要素が不足していました。この課題を解消し、採用目標を達成するためには、自社の魅力を再定義し、採用活動における一貫した軸を構築する必要があると考えました。

また、中村様からは、「社長が採用ブランディングに関心を持っているものの、それが具体的な形として展開されていない」というご意見を伺いました。さらに、理念や事業方針がある程度整理されている一方で、それらを採用活動に具体的に反映させるための一貫性や実務への展開に課題があるとも感じました。

こうした状況を踏まえ、自社の魅力や人材要件の再定義、そして採用戦略の全体設計をご支援する「採活力」プログラムをご提案させていただきました。

採用コンセプトの開発

「お互いを尊重し合う『自由』という文化」が創業者である現社長の根幹にありました。この背景には、IT業界がマイノリティだった時代に感じた経験や、社会への貢献への思いが込められています。

ワークショップやインタビューを通じて得られた社員の声を基に、クイックが採用コンセプトを策定しました。

採活力を活用した伴走支援

「採活力」の実施と同時に、dodaへの求人広告を掲載していただいていたため、レポートが完成したタイミングで採用コンセプトに基づいた求人原稿の見直しを行いました。この見直しは、8週間の掲載期間中に実施し、最終週で全体の約30％の応募を獲得し、複数名の採用に繋がりました。

また、その後、dodaダイレクトというスカウトサービスを活用し、doda求人広告と合わせて半年で10名以上のエンジニアの採用に成功しています。

さらに、求職者に対する候補者体験の向上を目指し、採用コンセプトを基軸にした取り組みを進めています。今後は、ホームページの制作などもご提案し、より一貫性のある採用ブランディングの実現を支援していく予定です。

お客様の声

・採用ご担当者様
「これまで漠然と理解していたことが、明確な言葉として言語化されたことで、大きな気づきを得られました。また、クイックが提供していない求人媒体でも、共有いただいた採用コンセプトを反映した原稿を作成した結果、これまで応募がなかったエンジニア経験者からの応募を獲得することができました。」

・社長のお声
「自分の頭の中で考えていたことを言語化していただき、大変驚きました。非常に満足しています。」

このプロジェクトの担当コンサルタント