株式会社グリーンハウスフーズ様 採用支援事例 CASE

株式会社グリーンハウスフーズ様 採用支援事例

株式会社グリーンハウスフーズ様
採用戦略コンサルティング事例

株式会社グリーンハウスフーズは、国内外で広く知られる「とんかつ新宿さぼてん」を中心に、レストラン事業とデリカテッセン (持ち帰り惣菜)事業を展開しています。中国料理「謝朋殿」なども運営しています。1972年に設立以来、食を通じた価値創造を追求し、お客様に喜びと満足を提供し続けています。

ご依頼前の課題

  • 「さぼてん」デリカ部門における店長候補の有効応募(選考に進められる人)が集まらない。
  • 自社に適したターゲット像や伝えるべき魅力の定義が不明確である

クライアント情報

社名 株式会社グリーンハウスフーズ
設立 1972年7月27日
資本金 9,000万円
代表取締役社長 田沼 千秋
事業所 本社 〒163-1477 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー17階
従業員 8,804名(2025年3月期期)※社員、パート・アルバイト含む
事業内容 ・とんかつ専門店「新宿さぼてん」等の経営
・デリカテッセン (惣菜) 「デリカ新宿さぼてん」とおこわ専門店「たごさく」等の経営
・中華レストラン 「謝朋殿(シャホウデン)」「西安健菜キッチン」「西安餃子」おかゆと麺専門店「粥餐庁」等の経営
・その他、本格スペイン料理「Rico」熟成手延べうどん「つるこし」カレー専門店「カレーハウス11イマサ」の経営
・その他、海外でのレストラン経営など

interview

  • グリーンハウスフーズ様:笠原様・丸山様
  • クイック:高嶋泰輔、三田望久乃(Indeed運用担当)、荻野晃生(営業担当)、小沢優輝(制作担当)

目次

今回の取り組みの背景を教えてください

デリカの店長候補募集においては年間最低30名を採用したいと考えていました。
会社の魅力を3つのフレームで整理するということをしていきました。
具体的には、以下の項目について整理いたしました。
①ペルソナ
②自社の魅力
③候補者体験設計
採用活動を通じて、どんな魅力を伝えていくのか。を考えるにあたり、私たちの仕事の価値と、それに共感をする人材、伝えていくべきメッセージをクイックさんに設計を頂きました。

なぜ弊社をお選び頂きましたか。

採用活動においては、単に応募数を増やすのではなく、企業のカルチャーやポジションにマッチした“活躍人材”をいかに獲得できるかが重要だと考えています。特に当社では、「未経験でも1年後には店長として活躍できるようなポテンシャル人材」を採用したいという目標があり、それを実現するための設計が必要でした。

クイックさんに依頼を決めた理由は、採用の上流工程である戦略設計から、求人広告のメッセージ開発や施策の実行に至るまで、一貫して伴走していただける点に魅力を感じたからです。ただ運用代行するだけではなく、「どうすれば成果に直結する設計ができるか」を共に考え、実行まで支援してくださるパートナーだと感じ、今回のご依頼に至りました。

どんな取り組みをしましたか?

クイック独自の採用設計サービス「採活力」を中心に活用しました。グリーンハウスフーズで実際に働く社員の皆様が感じている「魅力」や「活躍人材」を言語化することを目的に、1か月半にわたるヒアリング調査を実施。採用ご担当者様をはじめ、現場の責任者様2名、そして現場でご活躍されている男女各1名のデリカ店長、合計5名に対し、延べ約8時間のインタビューを実施しました。

インタビューでは、責任者クラスには「どのような人材が入社すると嬉しいか」といった活躍人材の要件を、現場店長クラスには「仕事を通じて感じる魅力や成長実感」といった働きがいを中心にお伺いしました。

こうした定性情報を基に、以下の項目について整理、採用設計を再構築しました。
・採用ターゲット(ペルソナ)
・自社の魅力要素の言語化
・候補者体験(CX)の設計
・採用メッセージの構築

単なる打ち出しではなく、「自社の仕事の価値とは何か」「どのような人が共感してくれるのか」を徹底的に掘り下げ、その上で、どのような伝え方であればターゲット層の心に届くのかを、一貫して設計いただきました。

<レポート例>

採活力をやってみて、どうでしたか?

採活力を導入したことで最も価値を感じたのは、社外からの客観的な視点を通じて、自社の仕事の魅力を言語化できたことです。
現場責任者や店長を含めて合計8時間程度インタビューを実施していただいたのですが、採用メッセージの工夫については独自にトライ&エラーを重ねてきたこともあり、正直「成果につながるのだろうか」という不安もありました。
しかし、実際のインタビューでは、丁寧なファシリテーションのもとでヒアリングが進行し、「普段の仕事の棚卸しに繋がった!」「自社の魅力を再認識することができた!」といった前向きな声が多く寄せられました。
とくに大きな発見だったのは、自分たちにとって“当たり前”すぎて魅力だと意識していなかった価値に気づけたことです。

例えば、月に一度開催している店長会議。”会議”という名称のため堅苦しい印象を受けるかもしれませんが、実際は和やかな雰囲気の中で進行されます。
新商品の情報共有や売上報告だけでなく、店舗運営に関する悩みを率直に相談できる場として機能しており、現場からは「他店の先輩に気軽に質問できるのが心強い」といった声が上がりました。
「この商品の価格設定はどうしている?」「パッキングの仕方はどうする?」
「この商品は正直売れ残る感覚があるけど、どんな風に販売している?」
こうした日常のやりとりを通じて、「自分だけが困っているわけではない」と感じられること、それ自体が安心感につながっているといえます。

また、インタビューを通じて以下のような自社の魅力も再認識されました。
・従業員の9割以上が女性で、共通のライフステージを持つ仲間と働ける安心感
・「女性の働く」や「挑戦」を応援するという企業文化が根付いていること
・産地にこだわり、“良いものを届ける”という明確なスタンス
・お客様から「晩御飯の相談」を受けるような、温もりある接客スタイル
こうした“日々の当たり前”に目を向け、ひとつひとつ丁寧に言語化するプロセスを通じて、現場の声を起点としたメッセージづくりを実施することができました。

結果として、どうなったのか。

今回の支援を通じて、当初は40代の主婦層を主なターゲットとしていた採用戦略に、大きな変化が生まれました。これまで訴求してきた「女性比率90%以上の職場」「地域限定で働ける安心感」といった環境面の魅力に加え、以下のような要素を明確に打ち出すことで、訴求軸を多層的に展開できるようになりました。
・横のつながりが強く、相談しやすい職場風土
・独自の研修制度(アカデミー)による、最短1年での店長昇格
・スタッフマネジメントを通じて得られるやりがい
・40代・50代の方や未経験者でもキャリアアップが可能な柔軟な評価体制

こうした魅力を要素ごとに分解・整理したうえで、新たに20代男性層もターゲットとして設定し、合計5パターンの求人原稿を作成。これにより、より多様な層に響く求人展開が実現しています。
2024年9月からは「求人ボックス」での運用も開始し、同年9月と12月にそれぞれ1名ずつ、合計2名の採用に成功しました。

一方で、目標とする採用単価(40〜50万円以下)に対してはまだ改善の余地があるため、今後は今回得られた成果と仮説をもとに、クイックさんとともにさらなる改善を実現していきたいと思っています。

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