MVVを明文化した「らしく、もてなせ」の スローガンで成長が加速 COLUMN

MVVを明文化した「らしく、もてなせ」の スローガンで成長が加速

オーラン株式会社様
採用戦略コンサルティング事例

2017年に創業したオーラン株式会社は、「CREATIVE=高品質なデジタルコンテンツの受託制作」、「HUMAN RESOURCE=クリエイティブ・エンジニアリングの優れた人材の提案」、「CONSULTING=経営・営業企画・経理・教育などの課題解決」という3つのサービスを展開されています。いずれの事業でも「人」を中心に据え、プロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーション力にこだわりを持ち、クライアントからの高い評価を獲得。採用においても「人こそが競争力」の考え方のもと、人柄重視の選考を実施し、順調に成長を続けてこられました。

しかし創業から4年が経ち、従業員数が30人を超えて、さらに成長を加速させようというころで悩みが発生。会社として大切にしてきた価値観がチームで共有できていない、経営からのメッセージが明確に伝わらないといった問題意識をお持ちでした。

ご依頼前の課題

  • 企業としての価値観の共有と明文化
  • 新たな採用・教育体制の確立
西さんオーラン株式会社
代表取締役
西 ゆきのさん
千代田さんオーラン株式会社
人事
千代田 早苗さん

*弊社コンサルタント 福島淳史

クライアント情報

社名オーラン株式会社
創業2017年4月
代表代表取締役 西 ゆきの
本社東京都目黒区東山1-6-1 エスビル3階
事業IT人材を中心にクライアントに「人」というソリューションを提供する助っ人集団◆Webサイト・アプリなど、使うヒトのニーズを捉えたデジタルコンテンツの受託・制作◆クリエイティブ・エンジニアリングなどの領域での優れたヒューマンリソースの提案◆経営・営業企画・経理・人材教育などの課題解決

目次

「人こそが事業の強み」その思いは旅館の女将の経験から。

― お二人の経歴についてお伺いしてもよいですか?

(西さん)
実はWebクリエイターになる前は旅館の女将をしていました。そこで身につけたのが「おもてなし」の心です。ですからWeb制作の仕事でも、相手の期待を想像して先回りしたり、チームワークを円滑に進めるコミュニケーションを大切にしたり、「おもてなし」にこだわってきたんです。もちろん未経験で飛び込んだ世界なので苦労もありましたが、自分なりに貢献できる道を切り拓けたと思っています。

その延長で起業にあたっても、お客様への「おもてなし」の気持ちを大事にしたいと考えました。そして「おもてなし」を実践する人を事業の強みととらえ、向上心さえあれば誰でも個性を活かして輝ける会社を作りたいと思いました。いまは実際に前職がホテルスタッフ、居酒屋店員、ネイリストといった、いろんな人材が集まり活躍してくれています。これは私にとって嬉しいことですね。

(千代田さん)
私は新卒で金融機関に入社。その後、ベンチャー企業に転職して新規事業開発に従事していたころ、西と出会いました。そこで「人こそが事業の強み」という西の想いに共感。オーランという会社を一緒に育てていきたいと思いジョインしました。ちょうど創業2年目の頃でしたね。

経営のメッセージが明確に伝わっていない。

― クイックにご依頼いただく前の問題意識について教えてください。

(千代田さん)
入社以来、人事として採用と組織づくりに携わってきました。当初は採用戦略もうまく進み、2〜3ヵ月で10人の新規入社を受け入れたこともありました。ただ従業員が30名を越えたころから、経営のメッセージが社員にも応募者にも、明確に伝わっていないなと感じることが多くなってきたんです。

それまで順調に組織を拡大してきましたが、退職者が出たり、マーケットの採用難易度が高くなってリクルーティングに苦労したり…。従来の活動では、これまでのような成果を得ることが難しくなってきました。そこで、人事評価制度の改定や、育成マネジメントの強化など試行錯誤をしてきましたが、なかなか手ごたえを感じられずにいました。

ビジョンやミッションは 明文化しないと浸透しない。

―クイックへの依頼を決めた経緯を教えてください。

(西さん)
クイックさんとはいまの会社を起こす前、前職のときからのおつきあいです。当時も私の考えをうまく言語化した求人広告を制作してもらって、とても頼りにしていました。起業してからは主にリクナビNEXTなどの求人メディアで、ディレクター、デザイナー、エンジニアの採用を支援いただいていました。

さらに組織拡大を目指す中で、コンサルタントの福島さんと出会いました。その打ち合わせでの「組織が一枚岩になっていくためにはMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)が絶対に必要」という指摘にハッとしたのを覚えています。当時は業績も好調で、未経験から入ったメンバーも成長し、プロジェクトの中での活躍がクライアントから評価されていました。ただ、この先どこを目指すのかをメンバーに伝えられてはいなかったですね。正直、私自身がなんとなく思っていることはあっても、それを明確に伝えられる自信がありませんでした。まさに的を射た指摘だと感じました。

また福島さん自身も当時、ご自身の組織の運営に葛藤を抱えていらっしゃったようで、「MVVは明文化しないと伝わらない」という言葉には説得力がありました。だから信頼してお任せしてみようと思ったんです。クイックさんにはこれまでも広告制作でのコンセプトメイクなどで絶大の信頼を置いていましたので、ビジョンやミッションを言語化していく力量にも大いに期待しました。

「想い」が「言葉」として紡ぎ出されていくプロセスを共有。

―具体的にはどんな取り組みを行っていきましたか?

(千代田さん)
MVVを明文化していくプロセスでは、いまいるメンバーも巻き込んで組織文化を醸成しながら進めていくという方針でした。社員からも会社の魅力や課題をヒアリングし、経営と社員それぞれが思う「オーランらしさ」を抽出するワークショップ形式というご提案に、魅力と期待を感じました。そして「会社の魅力を紐解き、採用活動に活かせる魅力抽出とMVVの策定を行う採活力プロジェクト」と題し、社員を巻き込んだ全3回のワークショップ型ミーティングをスタートさせたんです。

セッション1回目は社長のインタビューです。これまでの人生から創業のきっかけ、創業後のできごとや想いなど、事実と感情の両面を細かくヒアリングしていただきました。2回目のセッションではキーマンの社員がそれぞれ感じているオーランの魅力をブレスト。「目標の魅力」「活動の魅力」「構成員の魅力」「特権の魅力」を抽出し、4つのカテゴリーで整理していきました。私も参加していましたが、これまでぼんやりしていたことが言語化され、その背景にある想いにまで議論が深まっていくプロセスを目の当たりにして、とても嬉しくなりました。3回目のセッションは未来の言語化です。1・2回目を経て抽出・整理された9つの「オーランらしさ」をもとに、5年後の未来のビジョン、組織のあり方、求める人物像についてディスカッションを行いました。

(西さん)
想いとしてはあるものの、あらたまって「ビジョンは?」と問われると、上手く言語化できませんでした。それを過去・現在・未来と、じっくり深堀り質問していただいたことで、自分がなんとなく考えていたことが明確になっていったり、言葉で表せなかった感覚が言語化されたりと、自分でも驚くくらいに思考がクリアになっていきました。私がつくりたかったオーランという会社の「らしさ」が浮彫りになってきたんです

壮大なビジョンを掲げるよりは、まず100名規模で一人ひとりをきちんと見られる状態を会社として維持したい。オーランを通じて繋がりをつくり、退職しても繋がり続けることを「らしさ」の一つにしたい。オーランを起点に様々なものが生まれる存在でありたい。そんな想いをビジョンとして表現しました。「一人ひとりがサービスマンである」という自覚と、「自分らしさを磨いていく」という意識を、オーランで活躍するために必要なスピリットとして定め、ここで働く全員に大切にして欲しい共通言語を、クレドとして5つに整理しました。

HURANG’S SPIRIT スピリット社員が持つべき精神

HURANG'S CREDO クレド社員が持つべき行動規範

HURANG'S CREDO ビジョン

「らしく、もてなせ」という共通言語で組織と個人の成長が加速

―プロジェクトを経て、どのような変化がありましたか?

(千代田さん)
西が創業から大事にしてきた想いと、社員が感じている魅力を合わせて言語化し、「らしく、もてなせ」というスローガンが生まれた瞬間を、私は忘れることができません。とてもオーランらしくて、しかもありきたりな言葉ではなく、西も社員のみんなもしっくりくる共通言語が見つかった!そう感じたんです。

その後、「らしく、もてなせ」をリクナビNEXTなどの求人広告にも展開していったところ、これまで以上に応募が集まりました。単に数だけはなく、明確な動機を持った応募者が増え、おかげで多くの内定を出すことができました。MVVを明確にしただけで、告知だけでなく面接でのコミュニケ―ションまでがこんなにも変わるということを、身をもって経験しました。

―今回のプロジェクトについて、率直な感想を聞かせてください。

(千代田さん)
もし、「なんとなく」のまま想いを言語化せずにいたとしたら、私が西に代わって社員や求職者に会社のことを伝えなければいけなかったはずです。でもきっとうまく伝え切ることができず、面接でも応募者に不安や疑問を残していたと思います。MVVを策定していく過程で触れた西の話や、社員の想いを通して、私自身が会社の理解を深めることができました。それにより採用活動にも自信を持って取り組めるようになり、応募者の質問にも臆することなく、会社のことを自分の言葉で伝えられるようになりました。

(西さん)
言葉の力がこんなにも事業を前に進めるんだと、正直驚いています。MVVを明文化したことで自分の思考がクリアになっただけでなく、社員が感じるオーランの魅力や課題をフィードバックしてもらえたことも、本当に価値がありました。今後も「らしく、もてなせ」というスローガンのもと、「ワクワクの起点」として、より素敵な未来へと成長を加速させていきたいと思います。


プロジェクトレポート

プロジェクトのサマリー

クイックでは、採用戦略において比較的短期間でかつ効果的に改善に取り組める“採用活動”に注目した採用設計フレーム「採活力®」をベースに採用戦略コンサルティングをご提供しています。再現性高く成果を出すことができるフレームワークではあるものの、決して型どおりではなく、各社様の課題や社内事情に合わせて最適な道筋を一緒に考えていくことを大切にしています。

MVVの言語化と社内浸透を同時に

企業には成長ステージごとに組織の壁があるといわれています。よく指摘されるのが30人の壁、100人の壁、300人の壁、1000人の壁などです。それぞれの段階で事業上の課題、組織上の課題にパターンがあります。オーラン様はちょうど創業期から成長期にシフトするタイミングでした。それまでは言葉にしなくてもお互いの想いを理解できていましたが、組織が30人を超えたころから以心伝心での共有が難しくなっていたのです。

西社長は熱い想いをお持ちで、とてもエネルギッシュな方です。お会いすると一度で虜になるような魅力の持ち主ですが、想いやビジョンを言語化するのは少し苦手なご様子でした。組織が大きくなるにつれ、社員一人ひとりとの対面コミュニケーションの機会がどうしても減ってしまいます。だからこそ、スピードとインパクトのある言葉で紡いだMVVは組織文化を醸成していく上でのキーになってきます。そこで言語化と社内浸透を同時に実現していけるよう「オーランらしさ」「オーランのビジョン」を社員を巻き込んで明文化し、共通言語としていくプロジェクトをご提案しました。

MVVは社内外のコミュニケーションの軸であり、企業そのものの価値ともいえます。しかし社員が共感し、体現していけるものでなければ意味がありません。クイックでは、それぞれの社員がみんな当事者としてMVVを体現していけるまでのプロジェクトを設計・実行支援しています。

■魅力についての考察①

魅力についての考察

■魅力についての考察②

■未来ビジョンを描く

未来ビジョン

このプロジェクトの担当コンサルタント

福島 淳史

 

株式会社クイック コンサルタント 福島 淳史

 

2013年クイック新卒入社。リクルーティングプランナーとして中小・中堅企業を中心としたあらゆる業種のクライアントの新卒・中途・アルバイト採用支援に従事。約350社の採用支援を経て、2018年以降は事業リーダーとして採用戦略において“採用活動”に注目した採用設計フレーム「採活力®」をまとめ、コンサルタントとしてこれまでに約150社の採用戦略設計構築を支援。「歴史に残る採用支援を」をポリシーに、事業のターニングポイントにおける採用変革を得意としている。

セミナー情報

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